お客様へのご提案
私は、機械工学とロボット工学に関するバックグラウンドと、さまざまな工学分野における25年以上の経験があり、機械と工場設備の改善の背後にあるコンセプトを十分に把握していると自負しています。本質的には、人やその会社を支援することで、少ない労力で、なるべく多くの成果を目指します。
息子が私の足跡をたどり、エンジニアリング科学の道を選んだことを嬉しく思っています。実は、彼は私と同じ学校を間もなく卒業します。どこの父親も同じように(特に私のようなエンジニアの父親は)、息子が何を学んでいるかに興味があります。
結局のところ、基本的な原理はほぼ同じで、物理学に楯突くことはできませんが、その上に積まれるものの傾向として根底にITとOTがあることに間違いはありません。確かに、大学名もエコール・デ・ミンヌ(Ecole des Mines)からアンスティテュ・ミンヌ・テレコム(Institut Mines-Télécom)に変更されています。ヒントは名前にあります。
IT/OT分野のこの進化により、新しく、さらに「データに明るい」人材が必要になります。それは、従来のエンジニアリングツールとコンセプトを利用する1と0から生成された情報を適用するのが得意な人たちです。
このデータ中心のアプローチは、地球上のすべての産業を支えています。
従来の機能、ツール、機械設計を使用した場合、効率アップの観点からすると、現在私たちができることの限界に達していると思います。もっと先に進むには、何としてもマシンデータの助けが必要です。新しい世界が到来しており、この新しいテクノロジを投入し、活用する人が成功者になります。
自動車およびタイヤ業界では再開発が絶えず続いており、大手機械装置メーカ(OEM)やティアレベルのサプライヤは、適合を支援するオートメーションおよび情報システムのベンダーにこれまで以上に重視しています。タイヤ業界は、より幅広い自動車の範囲でデジタルトランスフォーメーションのイメージキャラクターになるためのうってつけの場所に位置すると確信しています。
商品があふれ、絶え間なく変化するこの市場の需要を満たすには、生産ラインにおける避けることのできない変化に持ちこたえるために、タイヤ製造メーカに柔軟でスケーラブルなオペレーションが必要です。何の疑いの余地もなく、最も効率的な方法は、完全にデジタル化されたオペレーションを作成することです。データとネットワークを活用して人、機械、プロセスの関係をより密接にし、その結果を利用してそれらのすべての資産を最大限活用します。最終的に製品をより早く市場に投入することができると同時に、リスクやダウンタイムの低減、コスト削減、効率向上を実現します。
ロックウェル・オートメーション内の課程は、設計、構築、維持、改良の4つの段階に分けられており、そのすべての段階で業界最高水準のアプローチが必要です。非常に包括的なアプローチなので、これらの段階のいずれも、特別に選んだり、無視したりできません。どの段階もソリューションの長期的効果に同じように不可欠な役割を果たします。
設計段階で会社に必要なのは、会社についてと、会社の問題、目標を聞き取って学んだ上で、オペレーションを最適化してその投資を保護するコンセプト全体を作成できる、コンサルタントパートナです。それこそが、ロックウェル・オートメーションのコンサルティンググループの目的です。つい先日行なわれたアクセンチュアとのパートナシップの発表により、それはさらに強化されました。
初期の協議と計画の策定に続き、お客様はFactoryTalk InnovationSuite, powered by PTCの機能を利用することができます。これは、複雑なプロセスの簡素化によって生産性を工場するために、デジタルトランスフォーメーション戦略を特に加速するために設計されました。
当社の最近のパートナシップと企業買収により、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、人工知能(AI)に幅広くアクセスできるようになり、そのすべてが、未来の工場開発においてさらに大きな役割を果たしています。
構築段階では、ロックウェル・オートメーションのLogixプラットフォームは年々進化する能力を証明し続けており、それはタイヤ業界の数々の要求の厳しいアプリケーションで実証されています。製造分析の観点から、FactoryTalk Analytics LogixAIソリューションは、ControlLogix (多少古いモデルでも)にも組み込むことができるため、企業は主要投資プログラムを使用しなくてもエッジレベルで機械学習の利点を得ることができます。
課程の中で将来的な要素である維持と改良に目を向けると、市場の変化と需要は市場のニーズに適応するため、テクノロジはそれに比例するレベルで発達する必要があります。企業は30年先を見据えて、適切なデジタル基盤を確実に整える必要があります。基盤には定期的な大規模の交換が必要なくなりますが、かわりにアップグレードパスが必要です。
誰もデジタルトランスフォーメーションが簡単とは言わないでしょう。簡単ではありません! これには多くの作業が必要であり、場合によっては労働慣行の完全進化もあり得ます。しかしながら、私たちがみなさんに言えることは、思いのほか簡単で迅速な可能性があるということです。特に、適切な考え方を持って、クラス最高のツールとサービスを使用し、極めて重要な「データに明るい」エンジニアを集めればその可能性が高くなります。
タイヤ業界は「適者生存」の時代に直面しています。危機を最も効率的に乗り切る事業体は、数十年間十分利用できる、安定した柔軟で機動的な基盤を配置しています。
2月25日~27日にハノーバーで開催されるTire Technology Expo 2020で未来のタイヤ工場についてご覧ください。ご来場の上、ブース10080にて「Optimizing performance through project lifecycle support and digital technologies (プロジェクトのライフサイクルサポートおよびデジタル技術によるパフォーマンスの最適化)」というタイトルの私のプレゼンテーションをご視聴ください。新しく興味深いアイデアをお持ち帰りいただけると思います。
公開 2020/01/27