お客様の現状を把握し、目指すべき方向へ導く消費財(CPG)業界は、他の多くの業界と同様、デジタルシフトが急速に進行しています。需要に対応するため、製造メーカや機械メーカは常に、より少ない労力でより多くの成果を上げること、そしてもちろん、その過程で利益率を向上させることを求められているのです。これは簡単なことではありませんが、デジタル投資は行なう価値があり、長い目で見れば大きな利益をもたらします。また、適切なソリューションプロバイダと提携し、拡張性と安全性の高いテクノロジを導入することで、デジタルトランスフォーメーションを進めながら、リソースを最大限に活用することができます。過去5年間、SaaS (サービスとしてのソフトウェア)や、エッジコンピューティングと呼ばれる、データを生成するソースに近い場所でデータを処理する動きが活発化していますが、いずれも正当な理由があります。組織の大小にかかわらず、エッジおよびクラウドSaaSソリューションを採用することで、CPG業務に利益をもたらす5つの方法について説明します。
1. どこでもアクセスできる環境を提供 グローバルなイベントやデジタル化により、私たちの働き方は変化しています。リモートワークの選択肢は多くの分野で普及しており、この状況はすぐに変わることはないでしょう。しかし、世界のさまざまな地域から、テクノロジとワーカーをより効果的に接続する必要性が高まっています。クラウドや集中管理型エッジマネージドSaaSは、わずかなインターネット接続さえあれば、あらゆるデバイスから生産システムにアクセスすることが可能です。不格好なワークステーションやオンサイト接続の必要性を排除し、作業員はどこからでも作業するソフトウェアやシステムにアクセスできるようになります。また、緊急事態が発生した場合にも、オンサイトまたはオフサイトで解決できるため、さらなるコスト削減とダウンタイムの回避/最小化が可能になります。
2. コラボレーションの強化 リモートワークの増加や多くの製造メーカが直面するリソースの逼迫により、拠点間、パートナ間、従業員間のコラボレーションが必要になっています。SaaSを利用することで、最新のソフトウェアを導入することができ、組織の信頼できる唯一の情報源(Single Source of Truth: SSOT)となることができます。より正確なデータへのアクセスが可能になることで、生産性が向上し、問題解決のスピードが上がります。また、SaaSを利用したコラボレーションにより、ソリューションの設計やテストを行なうためのシステムへの効率的なアクセス方法をチームに提供し、現地でのミーティングや高価なローカルソフトウェア/ハードウェアの必要性を減らすことで、イノベーションを加速させることができます。
3. 必要に応じた拡張性 小規模なバッチ処理施設でも、複数の工場で運用されている場合でも、革新的なSaaSテクノロジは、お客様のビジネスに合わせて調整することができます。ほとんどのSaaSソリューションでは、少数のユーザから始めて、適切な時期にアプリケーションを増やすことができます。SaaSの機能を十分に活用することで、インストールやメンテナンスのためのITへの依存が減り、CAPEXとメンテナンスの節約にもなり、インフラをコスト効率よく成長させることができます。
4. パフォーマンスの向上
SaaSは、ソフトウェアやシステムへのより良いアクセスを提供するだけでなく、すでに持っているデータからより多くのものを得ることを可能にします。社員とパートナは、最も複雑なプロジェクトに必要な信頼性と大規模なコンピューティングスケールを備えた、常に最新のソフトウェアを利用することができます。過去のデータにアクセスする機能は便利ですが、迅速な問題解決をサポートしたり、データに基づいた意思決定を可能にしたりすることはできません。エッジインフラを利用することで、データに容易にアクセスできるようになり、今日の速いペースで進む製造環境で必要とされるリアルタイムの意思決定ができるようになります。
5. セキュリティのサポート SaaSの最も重要な利点と主要な差別化要因の1つは、それが提供するセキュリティサポートです。多くの企業がサイバーセキュリティリスクの軽減とデータ保護にフォーカスしている中、ソフトウェアが同じ基準に達していることが極めて重要です。SaaSを利用した組織では、以下のようなメリットがあります。
- 単一バージョンのソフトウェアを維持する
- エンド・ツー・エンドの暗号化
- 役割とポリシーに基づくアクセス制御
- アクセス管理のための認証