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スマートマニュファクチャリングにおけるOTリスクエクスポージャーの管理

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Male engineer in high visibility vest uses computer to check device cybersecurity while overlooking automotive plant

製造業界では、今日のデジタル環境において、制御技術(OT)とエンタープライズITおよびクラウドインフラの融合がますます進んでいます。人工知能(AI)と機械学習を取り入れることで、かつてはサイロ化していたこれらの環境をひとつにまとめることの利点は何倍にもなり、製造メーカにとって多くの新たな機会への扉が開かれたことは否定できません。

組織が効率性と革新性を求めてテクノロジに目を向けるにつれ、サイバー脅威からOT環境を保護する必要性がますます高まっています。デジタルエコシステムを保護する必要性を理解した主要な意思決定者は、サイバーセキュリティソリューションを探し始める必要があります。しかし、市場には無数のツールやソリューションが存在するため、ロックウェル・オートメーションが昨年実施した調査では、世界の製造メーカの3分の1が「テクノロジパララサス」(テクノロジソリューションの取捨選択ができない状態)に直面していることが明らかになりました。

製造メーカが脅威の状況をよりよく理解し、必要なツールを特定するために、この記事では、OTリスクエクスポージャーの管理における脅威インテリジェンスの重要な役割について掘り下げ、リスクの優先順位付けを形成する重要な要因のいくつかを取り上げます。脅威インテリジェンスの専門家であるクラロティ社とクラウドストライク社の協力のもと、製造業におけるリスク管理への多面的なアプローチと、よりセキュアでレジリエント(回復力のある)オペレーションのためにリスクを軽減するための正しい方向への積極的な取り組み方について解説します。
 

生産戦略を左右するマイクロドライバ

サイバーセキュリティリスクを軽減するために必要なツールを選択する前に、まず製造メーカが置かれている状況を理解する必要があります。パンデミック後のこの世界では、マスカスタマイゼーションが当たり前になり、多くの再スキルアップが行なわれています。各社がかつてないスピードで新製品を送り出すため、スピードが競争の基盤となっています。また、生産に影響を及ぼしかねない地政学的な課題にも直面しています。

このような背景から、ロックウェル・オートメーションが毎年発表している「スマートマニュファクチャリング報告書」では、サイバーセキュリティが組織にとって外部リスクのトップ5に入ることが明らかになりました。そのため、2024年に雇用主が求めるスキルのトップにサイバーセキュリティの知識が挙げられているのは当然のことです。良い面もあり、今後3年以内にAIの影響を最も受けるのは、品質がトップで、サイバーセキュリティは2番目になると予測されています。
 

あらゆるニーズに応えるサイバーセキュリティソリューション

テクノロジとAIが進歩するにつれ、サイバーセキュリティの状況も変化しています。そのため、企業は業界の専門家と協力して最新の防御策を講じる必要があります。サイバーセキュリティのベストプラクティスの概要であるNISTサイバーセキュリティフレームワークは、製造メーカが投資すべき最適なソリューションを選択できるよう、注力すべき主要分野を決定するのに役立ちます。

特に保護と検知に重点を置き、ロックウェル・オートメーションはクラロティ社と協力して包括的な脅威検知ソリューション

を提供しています。その目的は、ネットワーク全体を可視化し、OTおよび産業用制御システム(ICS)環境全体の脅威を迅速に特定することです。パッシブ・ネットワーキング・テクノロジを活用した脅威検知ソリューションは、ワークフローを中断することなく、最も深いレベルでサイバーセキュリティの脆弱性を監視します。サイバーセキュリティは一過性の取り組みではないことに注意することが重要です。長期的なサポートが必要であり、クラロティとともに、ロックウェル・オートメーションは、イベントの前、イベント中、イベント後に組織が保護されることを保証します。

OTネットワークに接続されるデバイスが増えるにつれ、エンドポイントの保護はサイバーセキュリティの重要な側面となっています。ラップトップ、ヒューマン・マシン・インタフェース(HMI)、スイッチからIoTデバイスに至るまで、すべてのエンドポイントが常に安全であることを保証することは困難です。ロックウェル・オートメーションは、エンドポイント保護サービスにおいてクラウドストライク社

の専門知識を活用しています。エンドポイント保護ソリューションのリーダとして知られるクラウドストライク社は、単一の軽量エージェントを介して、複数の検知・防御手法を統合アプローチに統合する先進的なクラウドネイティブのプラットフォームを備えています。これにより、日常業務に支障をきたすことなく、24時間体制のモニタを実現します。

OTエンドポイントの検出と長期的ソリューション(ベストプラクティス)

サイバーセキュリティは予防に重点を置いているため、上級管理職にサイバーセキュリティへの投資を納得させるような指標を得ることは、時として困難な場合があります。しかし、2023年にデータ侵害に費やされる費用の世界平均が450万ドル

であることを考えると、適切な予防策を導入することで、企業は数百万ドルを節約できる可能性があります。ロックウェル・オートメーション、クラウドストライク社、クラロティ社は、さまざまな製品を提供することで、大手製造業の脆弱性対策に貢献しています。

例を挙げると、台湾

のある半導体メーカは、ネットワーク全体の可視性の欠如が原因で、2018年にサイバー攻撃インシデントに直面しました。継続的脅威検知
ソリューションを導入することで、この組織は正常なネットワーク動作を識別し、例外的な動作を検知することができるようになり、生産ラインを妨げることなく、工場全体のオペレーションを明確に可視化できるようになりました。その結果、現在では13の工場が完全にオンライン化され、24時間体制でサイバー攻撃から守られているという安心感を持って操業できるようになりました。同社は、通常のネットワーク動作を識別し、例外的な動作を検出することで、生産ラインに支障をきたすことなく、工場全体のオペレーションを明確に可視化できるようになりました。

一方、アーム&ハンマー(重曹)やオキシクリーンなどの家庭用製品を製造しているチャーチ・アンド・ドワイト

社は、サイバーセキュリティの導入で何から始めるべきか、ソリューションをビジネスニーズに合わせるにはどうすればよいかを特定するために、ロックウェル・オートメーションのサービスを活用しました。そして、企業全体でOTセキュリティ戦略を実行する前に、組織の賛同を得ました。明確なサイバーセキュリティ戦略を導入したことで、同社はネットワークが24時間セキュアであることに安心しています。

サイバーセキュリティは一刻を争います。脅威アクターは決して活動を止めません。OT環境の保護に真剣に取り組む組織は、対策を遅らせてはなりません。

OTネットワークは、常に保護する必要のある重要な資産です。クラロティ社とクラウドストライク社とのパートナシップにより、ロックウェル・オートメーションはOTシステムを安全に保つための専門知識と最新技術を提供しますので、その分、自分のビジネスに集中できるようになります。

公開 2024/07/20

トピック: サイバーセキュリティ 航空宇宙 自動車およびタイヤ セメント 繊維およびテキスタイル 家庭用品およびパーソナルケア製品 インフラ基盤 ライフサイエンス 海洋 金属 鉱業 鉱業、金属、およびセメント 石油&ガス 発電 印刷および出版 パルプおよび製紙 半導体 水廃水処理 倉庫およびフルフィルメント ソフトウェア ネットワークセキュリティおよびインフラ

Saby Goswami
Saby Goswami
Cybersecurity Services Commercial Leader, Asia Pacific, Rockwell Automation
With over 20 years of experience in Industrial Information Infrastructure, Cybersecurity, and Advanced Data Analytics, Saby leads Rockwell Automation's Connected Services business suite in Asia Pacific. Connected Services simplifies IT-OT convergence and enables The Connected Enterprise journey with robust and secure information infrastructure and Managed Services.
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David Ferguson
David Ferguson
Sales Engineering Manager, CrowdStrike
David Ferguson is a Sales Engineering Manager at CrowdStrike, his technical knowledge expands over 16 years of experience in the Telecommunications, IT & Security industry, building and working in various technical, operational, and strategic roles for defensive security teams. At CrowdStrike, Ferguson is responsible for the Corporate Market segment sales engineers, supporting Australia and New Zealand. He is passionate about cybersecurity and has a keen interest in technologies that incorporate machine learning and artificial intelligence.
Vijay Vaidyanathan
Vijay Vaidyanathan
Vice President, Solution Engineering, Asia Pacific, Claroty.
Vijay works predominantly on the front lines of customer cybersecurity risks and challenges for their plants, factories and industrial automation control systems. Vijay has a passion for consulting on plant operational intelligence and security solutions. During his career, Vijay has held senior roles with HollySys, Blue Chips Technology, and now heads the Solutions Engineering team in Claroty APJ. In the process, he has helped industrial organizations with critical infrastructure understand gaps in their quest for highly productive, available and secure facilities.
Adrian Raiola
Adrian Raiola
Application Consultant, Rockwell Automation
With 18 years of experience at Rockwell Automation and over 25 in the Automation Industry, Adrian has been at the forefront of IT/OT convergence and the evolution of digital transformation. As part of the Network Security & Services (NSS) team, he draws on this knowledge to help ensure the successful and cyber-secure architecture and delivery of OT infrastructure for today's and tomorrow's Industrial Automation environments.
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