アメリカン・フットボール・チームが優勝を争うスーパーボウルを観戦するため、何百万人もの人々が毎年恒例のテールゲートに集まります。試合の結果がどうであれ、ひとつだけ確かなことは、往年の観戦者が思い出すような、雪に覆われたフィールドも、雨さえもないことです。それはなぜでしょうか。それはスタジアムがドームであるためです。そして、その会場も昔と違って変化しています。アリゾナ州のステート・ファーム・スタジアムのように、太陽の光でフィールドが動く開閉式のスタジアムも登場しています。
最新のスタジアム設計に関わる技術は、現代工学の素晴らしさを証明しています。このテクノロジの未来をリードするのは、スポーツアリーナだけでなく、さまざまな用途に会場を変化させることができる汎用性をいかした、あらゆる建築物の可能性を開くデジタル戦略の導入です。
コネクテッドスタジアム
ロックウェル・オートメーションやデジタルトランスフォーメーションとどのように結びついているのでしょうか。その好例が、機械メーカであるユニシステム・エンジニアリング社のプロジェクトにIIoTソリューションを導入し、スタジアム技術という複雑なビジネスに必要なデータと可視性を提供する方法です。ユニシステム・エンジニアリング社は、FactoryTalk® InnovationSuiteのThingWorx IIoTプラットフォームの接続性とデータオーケストレーション機能を活用し、スタジアム資産の明確でリアルタイムな可視性を迅速に獲得し、予知保全プログラムの強固な基盤を構築しています。ロックウェル・オートメーションとユニシステム・エンジニアリング社は、Smart Connected Product Acceleratorのカスタマイズされた事前構築機能を使用して、巨大で動的なスポーツスタジアムのリモートモニタを迅速に開始できるよう設計しました。
ユニシステム・エンジニアリング社の社長であるマーク・シルベラ氏は次のように述べています。「ThingWorx IIoTプラットフォームにより、これまで不可能だった方法で当社のシステムが生成するデータを収集し、活用できるようになります。私たちは、この導入により、これらのお客様の従来のメンテナンスニーズに対応するために必要な時間数を減らすことで、スタジアム施設運営者のコスト削減につながることを期待しています。さらに、ThingWorxは、摩耗部品の定期交換から予測交換への変更を可能にし、機器の寿命を延長することができます。最後に、これらの非常に複雑なシステムにおけるシステムや機器の故障のトラブルシューティングに重要なデータを収集することで、そのような事象によって引き起こされるダウンタイムを削減することができます。」