エナジー・ドライブ社のCEOであるジェームズ・ハインド氏をご紹介します。エナジー・ドライブ社は、エネルギー大量消費型産業のさまざまな企業と提携し、エネルギーに関連するサステナビリティ目標の実現に取り組んでいます。
ジェームズ氏は次のように述べています。「最終的に私たちが行なうのはエネルギーの節約と、それに伴う二酸化炭素の削減です。私たちのサービスは、お客様が目標を達成するために、サステナビリティの実現に向けたサポートとパートナシップを提供することです。それは正しいことであり、それを低コストだけでなく、正味の節約で達成することは非常に重要なことなのです。」
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ジェームズ・ハインド氏CEO、エナジー・ドライブ社
エネルギー効率の改善
多国籍の鉱業・金属加工会社であるシバニェ・スティルウォーター社は、鉱山換気システムのエネルギー効率の改善と能力向上を目的としてエナジー・ドライブ社を採用しました。エネルギー・ドライブ社はまず、南アフリカにあるシバニェ社の2つの金鉱で使用されている大型の地表換気扇に焦点を当てました。地下採鉱における換気は非常に重要ですが、多くのエネルギーを消費しています。
ジェームズ氏は次のように説明します。「安全衛生上の理由から、常に少なくとも1台のファンがフル稼働し、もう1台は故障に備えて待機しています。両方のファンのモータにVFD (可変周波数ドライブ)を取付けて最適化し、(回転数を)下げながら一緒に稼働させました。」
サステナビリティへの大きなメリット
ロックウェル・オートメーションのPowerFlex® 6000T VFDを使用してファンの回転数を制御・低減することで、エナジー・ドライブ社は最初のシャフトで平均62%、2番目のシャフトで48%のエネルギー削減を達成しました。アップグレードされた2つのシャフトは1年近く稼動しており、間もなく3つ目のシャフトが稼動する予定です。ジェームズ氏は、この3つのアップグレードにより、契約期間中に約360ギガワット(GWh)のエネルギー削減を実現すると予測しています。
これは、「南アフリカの5000軒の家庭の電力消費の1カ月分」に相当します。さらに重要なのは、サステナビリティ(持続可能性)を実現するために、期間中に379,000トンの炭素を節約できることです」と、ジェームズ氏は付け加えます。また、最適化されたシステムにより、水と石炭の消費量も大幅に削減されました。
鉱山労働者の安全確保に貢献
そして何より、エナジー・ドライブ社は地上からアップグレードされたシステムを電子的に制御しています。ジェームズ氏は次のように述べています。「すべてのシステムは年中無休の24時間体制で監視され、重要な状況にはあらかじめ警告が発せられます。今は両方のファンを動かしているので、一方が故障するともう一方のシステムが自動的に稼働し、地下の鉱山労働者の健康と安全を危険にさらすことは決してありません。」
また、両方のファンを監視して運転することで、機器の性能と保守が改善されるという利点もあります。
ジェームズ氏は、このプロジェクトの全体的な成功は、「非常に協力的な」クライアントと、「テクノロジを使って運用パフォーマンスと安全性を向上させようとする」ロックウェル・オートメーションの卓越した技術にあると評価しています。
エナジー・ドライブ社、ロックウェル・オートメーション、シバニェ・スティルウォーター社のコラボレーションによる大幅なエネルギー削減の実現とプロジェクトの詳細は、こちらをご覧ください。
公開 2023/01/30