東亜ST、cGMP準拠のスマートファクトリーを新設

医療用医薬品(ETC)およびバイオ医薬品の開発を行なう東亜STは、生産能力の過剰に対応し、グローバル展開戦略に貢献するため、韓国仁川市松島に新工場を開設しました。この工場は、米国食品医薬品局(FDA)のcGMP (Current Good Manufacturing Practice: 現行適正製造基準)に準拠するように特別に建設されており、規制に沿ったデータ管理とスマートファクトリーの基盤構築を積極的に進める必要がありました。

東亜STは、天安工場におけるスマート･ファクトリー･ソリューションの導入から得た知見を活用し、ロックウェル･オートメーションの製造実行システム(MES)、監視制御およびデータ収集システム(SCADA)、ThingWorx IIoTプラットフォーム、そしてFactoryTalk® Analytics™ DataViewを統合しました。この統合により、工場全体のシステムの自動化、製品品質管理、そしてビジネスインテリジェンスが向上しました。

天安工場の既存改修プロジェクト(ブラウンフィールドプロジェクト)では、老朽化し​​た旧式の設備の生産シーケンスを新しいシステムに適合させることが重要でした。ITシステムと互換性のない設備も交換されました。一方、松島工場の新設プロジェクト(グリーンフィールドプロジェクト)では、MESにおける製造プロセスを含むITシステムのインターフェイスシーケンスと、新しいオートメーション設備のレシピシーケンスを整合させることが重要でした。

設計から完成まで、プロジェクトの各フェーズは数多くの課題に直面し、多くの要素を慎重に検討する必要がありましたが、天安発電所プロジェクトにおける過去の経験からソリューションの機能に精通していたチームが、エラーの発生確率を低減し、プロジェクトの期間を短縮することができました。さらに、実績のある機能の実装により、ダウンタイムを最小限に抑え、現場での運用効率を大幅に向上させることができました。