ITHENA社のCEOであるプロボ・チップルンカール(チップ)氏は、世界をより環境に優しく、よりスマートで、より安全にすることに情熱を注いでいます。ITHENAは、世界中のお客様がデジタルテクノロジとビジネスプロセスを統合できるよう支援するデジタルソリューションとサービスのプロバイダです。
チップ氏は次のように述べています。「私たちは、デジタル投資を管理し展開することで、お客様が成果を達成できるよう支援します。私たちは彼らをビジネス変革を導き、仕事を遂行するのに最適なテクノロジを提供します。」
ロックウェル・オートメーションのPartnerNetwork™のメンバーであるITHENA社は、ロックウェル・オートメーションの戦略的提携パートナであるPTC社とも長年にわたる関係を築いています。3社は協力して、米国の海上輸送業者向けにスマート・マニュファクチャリング・ソリューションを導入しました。同社の大規模なはしけやボートは、5000マイル近い内陸水路を航行しています。
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プロボ・チップルンカール氏
ITHENA社のCEO
データの可視性と統合
チップ氏は次のように説明します。「機器のパフォーマンスを可視化できないことが主な問題点であり、その情報を一元的に接続して共有する必要もありました。彼らの船舶は地理的に分散しており、常にネットワークが存在するとは限らない場所では特に困難でした。そのため、データの取得と通信の遅延が問題でした。」
これらの課題を解決するために、ITHENA社はPTC社のThingWorx産業用モノのインターネット(IIoT)プラットフォームを導入しました。このプラットフォームは、船舶およびフリート全体の複数のソースからエンジンデータを収集し、その情報を位置、天気、ルート、川の流れと深さを含む他のデータセットと統合する機能を提供します。さらに、ペルソナベースのダッシュボードにより、港湾エンジニア、物流管理者、メンテナンスエンジニア、カスタマサービスおよびサポートメンバーなどのさまざまなユーザにデータの可視性が提供されます。
チップ氏は次のように説明します。「このプロジェクトが始まる前は、イベントが終わるまで、いつ問題が発生したかを知るのは困難でした。このすべてのデータを同時にアラートやアラームとともに取り込むことで、より予測が可能になり、結果としてダウンタイムが減少します。したがって、例えば、エンジンの1つのパラメータでイベントが発生した場合、その後のイベントが他の場所で発生する可能性があり、お客様はそれが起こらないようにするための措置を講じることができます。」
サステナブルで効率的な運営
このような可視化により、ボートのダウンタイムが27%削減され、航路計画の効率が17%向上し、燃料消費量の精度が12%向上することで、フリート運航のサステナビリティ(持続可能性)が向上するなど、重要な成果が得られました。顧客サービスの向上により、応答時間が18%向上したことも利点です。チップ氏は将来さらに多くのメリットが得られると期待しています。
チップ氏は次のように説明します。「データが成熟するほど、問題の解決がより簡単かつ適切になります。また、従業員と機器をリモートで共同作業および管理できる機会があるため、自分だけでは問題を解決できない場合でも、リアルタイムで専門家に連絡することができます。データとテクノロジが整っている今、改善を続ける機会はたくさんあると思います。」
チップ氏は次のように述べています。「ロックウェル・オートメーションは素晴らしいテクノロジプラットフォームを持っていました。販売代理店はお客様とよい関係を結んでおり、お客様の問題点を理解していました。そしてITHENAはビジネスニーズに対応するソリューションを導入する能力を持っていました。これらすべてが総合的に結実した結果、このIIoT対応のモバイルおよびデジタルソリューションをお客様に導入することが成功しました。」
公開 2023/07/17