ソリューション: 粉末の水分を推測するクローズドループ水分制御予測モデル
このお客様は、各ラインの処理能力を増加させると同時に、製品品質を維持しエネルギー使用量を削減するソリューションを求めていました。このお客様は、競合するソリューションを検討した後に、ロックウェル・オートメーションと協力してカゼイン塩生産ラインの乾燥機の全体的な効率を改善しました。
製品の水分レベルに影響するプロセスの3台の乾燥機とその他の要因が評価されました。ロックウェル・オートメーションのFactoryTalk® Analytics™ Pavilion8®が持つクローズドループの予測的/処方的分析機能を使用すれば、プロセス制御を厳重にして一定の水分レベルを維持し、それによってラインの処理能力とリソースの消費を最適化することができます。
ロックウェル・オートメーションのチームは、製品の水分量を管理するためのクローズドループ水分制御アプリケーションを推奨しました。このアプリケーションは、Pavilion8®プラットフォームをベースとして、設計、開発、および配備されました。
このソリューションは、ロックウェル・オートメーションのモデルを使用して、粉末水分(品質)のインライン化された推論的測定をリアルタイムに提供しました。ライン全体でこのセンサデータを使用することによって、モデルベースのクローズドループ制御が予測的に対応可能になり、水分のばらつきの大幅な削減、乾燥機の処理量の増加、カゼインの乾燥に要するエネルギーの削減を実現しました。
結果: ロックウェル・オートメーションによる処理能力向上、コスト削減を達成
この施設のカゼイン塩生産ライン(3×噴霧塔)でのPavilion8®ソリューションの結果は、予想以上のものでした。このお客様は、品質のばらつきを最大42%削減し、平均水分含有量の0.12~0.38%の増加を達成しました。さらに、生産スループットの6~15.8%の向上も達成しました。
それ以来、この北欧の乳製品メーカは、同社の材料プラント全体で合計19のPavilion8®クローズド・ループ・ソリューションの導入に成功しました。