結果
2度のシュガーキャンペーンを終えた今、テレオス社はロックウェル・オートメーションのソリューションがもたらした改善の恩恵を大いに享受しています。ロックウェル・オートメーションのグローバル・ソリューション・チームとPlantPAxシステムは、従来のDCSソリューションを新システムに置き換えるだけの能力と、同種の他のソリューションに勝る競争力の高さを証明したのです。
「ボイラーの制御、特に再加熱のモニタが改善され、ボイラーの出力は96%に達しました。ボイラー動作の信頼性も以前よりはるかに高まっています。また、ロックウェル・オートメーションのソリューションによって複数ボイラー間の関連付けが可能となり、パワーマッチングも今ではPlantPAxシステムによって自動的に実行されるようになりました。ロックウェル・オートメーションのチームがプロジェクト全体を通じて提供してくれたスキルと頼もしいサポートこそが、最大の成功要因です」と、ボワリー工場の電力・オートメーション担当マネージャは語ります。
ボイラーの制御・コマンドシステムは今や工場内の他のユニットと完全に統合され、アラームやオペレータによる操作、プロセス履歴を含む生産施設全体のトレーサビリティの一元化が実現しました。「今回の移行を機に、ロックウェル・オートメーションとともに工場の監視用ワークステーションを人間工学的に見直しました。以前より使いやすくなったPlantPAxシステムには特に、オペレータも大満足しています」と、ボワリー工場のオートメーションチームは付け加えています。
糖分抽出および精製、結晶化の工程、つまりボワリー=サント=リクトリュドにあるこの製糖工場が行なう製造手順の大半は、ロックウェル・オートメーションのソリューションを用いて自動化されました。また、2012年からは2つのワークショップ(洗浄と濾過)もロックウェル・オートメーションのソリューションで制御されます。この製糖工場は、現在、テレオス・グループのベンチマーク施設となっています。
しかし、エンヌビク氏はここで立ち止まるつもりはありません。同氏はすでに、エネルギー消費量削減のため、あるロックウェル・オートメーションのソフトウェアの導入を計画中です。また、この工場の業務プロセスに対して行なわれたすべての変更をモニタできるよう、FactoryTalk AssetCentreトレーサビリティソフトウェアの使用を検討しています。