意思決定と製品品質向上のための洞察
新機能の一環として、JCフォード社はPTC ThingWorx産業用モノのインターネット(IIoT)プラットフォーム上に構築されたアプリケーションを開発し、お客様が意思決定と製品品質の向上のために運用データにアクセスできるようにしました。PTCはロックウェル・オートメーションの戦略的提携パートナです。
スコット氏は次のように述べています。「機器サプライヤとして、私たちは施設に入り、ある企業が他の企業よりもうまくいっていることを見たり、そうした環境から学んだりすることができます。そして今、このアプリケーションによって、私たちは同じ機能をお客様に提供し、ダッシュボードによって、そのラインが個々のオペレーションにおいて、また業界標準との比較において、どのように機能しているかがわかるようにしています。」
このアプリケーションにより、お客様はトウモロコシ、油、水分などの原材料の使用量に基づく収量の結果をモニタ・測定し、穀物の品質、季節の変化、効率、その他の要因が収量にどのような影響を及ぼしているかを判断することができます。また、エネルギーと労働力の使用量もモニタできます。
スコット氏は次のように説明します。「お客様はまず個々のラインから始め、全体の数字を調べ、各データのKPIを設定し、そのラインの標準を決定することができます。彼らはオフィスや電話からそのパフォーマンスを見ることができます。そして、米国内に7つまたは15のラインがあるとすると、各拠点の標準を作成し、効率を監視し、全員に責任を負わせることができます。」
データへのアクセスが増えることで、お客様は製品の品質を維持しながら、資源消費をより適切に管理し、材料コストを削減することができます。さらに、エネルギーモニタ技術の進歩により、これらのお客様は、エネルギー需要や関連する炭素影響を削減する機会を発見することで、よりサステナブル(持続可能)な事業運営に対する消費者や規制当局の高まる要求に応えることができます。
より良いサービスとサポート
ラインと機械の性能をモニタする機能によって恩恵を受けるのは、製造メーカだけではありません。JCフォード社もそうでしょう。機械装置メーカ(OEM)のビジネスの大半、約80%はリピート客によるものです。
「これは主に購入後のサポートによるものです。データダッシュボードとシステムへのリモートアクセスによって、私たちはお客様にさらに優れたサービスとガイダンスを提供し、最終的にはダウンタイムを短縮することができます。さらに、お客様の歩留まりと効率から得た情報は、私たちの設備の改善に役立ちます。つまり、誰もが恩恵を受けることができます」と、チャン氏は語ります。