ヤン・パランション氏は、パジェス・グループの北米およびグローバルサービス担当のバイスプレジデントです。この世界的な機械装置メーカ(OEM)は、ロックウェル・オートメーションのPartnerNetwork™のゴールドレベルメンバーであり、食品、医療、産業市場を含む包装業界向けにオートメーションソリューションを提供しています。
包装のイノベータ
パジェス・グループは、ラベル付け、高速選別、アセンブリ、箱詰め、パレット作業を含め、包装業界にオートメーションソリューションを提供しています。この業界のイノベータであるパジェスは、インモールドラベリング技術(プラスチック成形包装に使用される射出成形プロセス)のパイアニアとして知られています。
しかし、サステナビリティ(持続可能性)への要求や消費者の要望が高まる中、パジェスのお客様の中には、繊維の成形パッケージにシフトする人が増えてきています。この素材は木と水を混ぜて作られ、100%堆肥化・リサイクル可能です。
ヤン氏は次のように述べています。「私たちは、どうすればお客様がプラスチックからサステナブル(持続可能)な材料へと移行することを支援できるかを知るためにお客様の声に耳を傾けました。お客様にとって、包装自体に取り組まずに製品の品質に取り組むことは意味がありません。」
ヤン・パランション氏北米およびグローバルサービス担当バイスプレジデント、パジェス・グループ
サステナブルな素材へのシフトの加速
多くの技術進歩と同様に、新しい包装材料の登場は新しいエンジニアリングの課題を意味します。これらの課題には、旧システムから新システムへの迅速な移行、大量生産ラインの速度、さまざまな梱包サイズに対応する柔軟性、生産拡大のためのモジュール性、繊維のタイプや表面を問わないラベルの接着などが含まれます。
「私たちは、プロセスや機械の使い方を変え、お客様が求める新しい包装に対応しなければなりませんでした」と、ヤン氏は説明します。
その結果、パジェスの最新イノベーションであるMolded Fiber Labeling™ (MFL)技術が誕生しました。この新システムは、高品質の印刷済みラベルを繊維成形品に直接貼るものです。この100%紙製のラベルは、接着剤を使わずに複雑な形状や粗い表面のさまざまな梱包サイズに貼り付けることができます。
ロックウェル・オートメーションのテクノロジと製品は、ドライブ、統合ロボット制御、リニア搬送システムなどを含む、MFLシステム全体に組み込まれています。
「ロックウェル・オートメーションのカタログ全体から非常に多くの製品を使用しています。それは長年にわたるパートナシップを示しています」と、ヤン氏は述べています。
パートナシップの開始は数十年前に遡りますが、その間に包装業界は前進してきました。ロックウェル・オートメーションとパジェスは協力して、プラスチックからよりサステナブルな素材へのシフトを加速しています。
公開 2023/03/13