1964年に設立され、現在はPFMグループの一員であるSPS Pack Italiana Pack Systems社は、5大陸にまたがる世界中のお客様のために、何百もの単一機械やシステムを設計・構築してきました。
SPS Pack社は、主にベーカリーや製菓の分野に焦点を当て、新技術の導入がいかに市場の需要を進化させるかを目の当たりにしてきました。この適応の必要性を認識しながら、同社は軟包装(フレキシブルパッケージング)に焦点を当てつつ、新しいコンセプトとイノベーションを提供し、歩みを進めています。
SPS Pack社は、ロックウェル・オートメーションのPartnerNetworkの一員であり、プロセスラインから到着した製品の自動ピックアップとソートシステム、幅広いポーショニングと自動ローディングシステム、高速水平フローパック包装機と付属品の製造を専門としています。また、単色・二色クリーム用の充填機や自動供給システムの製造にも力を入れています。
同社は、統合ソリューションへの移行が進む市場において、自動化および利用可能なスペース(コンパクトソリューション)の観点から、お客様の要望に応じてこれらのカスタマイズされたソリューションを開発し、そこからプレミアムパッケージ製品を生み出しています。
より有能な技術
シニアソフトウェア開発者のアルベルト・サッコ氏は次のように述べています。「このようなプレミアム化の進展に伴い、パッケージ製品の絶対的な品質を保証するビジョンシステム、ロボットやロックウェル・オートメーションのiTRAKインテリジェント・トラック・システムなどを含み、直線と曲線に独立したサーボ制御のムーバを用いた高度なハンドリングシステムなど、より高性能な技術の導入が進んでいます。また、これらのシステムは、性能の向上やフォーマットの切換え時間の短縮など、お客様が求める高いレベルの柔軟性に対応するのに役立っています。」
PFM/SPSグループは、サステナビリティ(持続可能性)に特化したソリューションの開発にも取り組んでいます。サッコ氏は、「このようなソリューションは、市場からの要求がますます高まっているため、私たちはお客様と手を取り合い、グループ内の会社であるPFM Techlabは、紙ベースおよび単一成分ラミネートのリサイクル性を促進するためのサステナブルなソリューションを開発するための研究開発を専門に行なっています」と、付け加えました。
ブースト機能
SPS Pack社では、前述のリニア搬送システムのほかにも、ロックウェル・オートメーションのソリューションを使用して、機械の能力を高めています。それには、例えば、省スペースで設置面積を小さくできる2軸サーボドライブや、お客様が機械を操作して動作パラメータや性能指標を分析できるようにする接続ソリューションなどがあります。
また、同社は従業員の生産性を向上させるという理念を掲げており、機械を使いやすくするソリューションを導入することでそれを実現しています。サッコ氏は次のように説明します。「よりシンプルに操作できる機械は、オペレーターの生活をより快適で迅速なものにしてくれます。また、機械学習ソリューションに基づく高度な制御やHMIソリューションの導入により、手作業の必要性が減り、人間の能力がより必要とされる分野で、従業員の時間をより有益に使うことができるようになるケースもあります。」
「私たちの機械は、お客様の配慮と必要性に基づいて、想像、設計、開発、製造、テスト、設置が正確かつカスタマイズされているため、同じ志を持つサプライヤを選択する必要があります。ロックウェル・オートメーションは、その技術力だけでなく、サービス、サポート、可用性、応答性にも優れています。もちろん、テクノロジも重要な役割を担っています。直感的に操作できるソフトウェア、複数のエンジニアが同じCPUに接続できる機能、モーションインストラクションの豊富な機能、これらすべてが統合されたパッケージであり、私たちが必要とする重要な柔軟性を与えてくれることを特に評価しています。」
今後の展開
新しいコンセプトを開発すると同時に、設計時間を短縮し、プログラミングの労力を軽減することができました。さらにその過程で、トラブルシューティング、テスト、検証が容易になり、さらに将来を見据えれば、将来の開発に向けて良いプラットフォームができたと確信しています。お客様もこのインフラから利益を得ています。スマートマシンの機能だけでなく、柔軟性、スループットの向上、セキュアで隔離されたリモートアクセスなどのメンテナンス能力の向上も実現しています。
サッコ氏は、「最後に、もうひとつ、私たちが提供する製品の中で非常に重要なのがアフターサービスです。このサービスに携わる人々は、システムの性能を維持するために、製品のライフサイクル全体を管理しています。最新技術の導入により、このサービスは対応型からプログラム型、そして最終的には予測型へと進化し、お客様と合意した効率レベルを定義し維持することに役立っています」と、締めくくっています。
「オートメーション、技術、統合、品質、柔軟性、サービス、これらが私たちの会社を築き上げ、未来を切り開く柱となっているのです!」
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公開 2023/05/04