ケズラー社は、コネクテッド製品向けのデジタルIDソリューションの提供を専門とするソフトウェア企業であり、テクノロジリーダです。
- プロダクト・ジャーニー・トレーサビリティの実現
- プロダクトジャーニー情報の需要に応える
- 製品の透明性を強化する
- 消費者の信頼を築く
- ケズラー社のコネクテッド・プロダクト・プラットフォームに基づいたFRISO TrackEasy
- ロックウェル・オートメーションのFactoryTalk®PharmaSuite®シリアル化アプリケーション
- グローバルに利用可能
- 売り上げの増加
- 消費者の信頼とブランドロイヤルティの向上
- 消費者および消費に関する洞察
- サプライチェーンの可視性と管理
- 流通・偽造品回避
- コンプライアンス対応
クリスティーン・C・アクセルセン氏は、コネクテッドプロダクト向けのデジタルIDソリューションを提供するシリアル化技術の世界的リーダであるケズラー社のCEOです。ケズラー社は、お客様が製品をデジタル化し、リアルタイムでバリューチェーンデータを収集、構造化、共有できるよう支援しています。これにより、製品のライフサイクル全体を通じたトレーサビリティを実現し、法規制への準拠、サプライチェーンの可視化、サーキュラーソリューションの実現、ダイナミックなエンドユーザ体験の創造を可能にします。
課題
透明性と消費者の信頼を強化
世界最大級の乳業会社であるフリースランド・カンピーナ社は、同社のトップ粉ミルクブランドであるFRISOのグローバル・トレーサビリティ・サービスをケズラー社に依頼しました。フリースランド・カンピーナ社は、中国で6人の乳児が死亡し、数千人が国産の汚染された粉ミルクを飲んで入院するという痛ましいスキャンダルを受け、消費者の信頼を築き、透明性を強化したいと考えていました。
このスキャンダルの後、中国の消費者の間で輸入粉ミルクへの需要が高まりました。しかし、FRISOが委託した調査によると、中国と香港の母親の93%が製品パッケージに記載されている情報は安心感を与えるには不十分だと感じていることがわかりました。
アクセルセン氏は次のように述べています。「フリースランド・カンピーナが望んでいたこと、必要としていたことは、粉ミルクに使われているミルクが本物であり、オランダの牧場で生産されたものであることを消費者に伝えることでした。彼らは、粉ミルクの集乳から消費者に届くまでを追跡し、そのトレーサビリティの旅を消費者と共有したかったのです。」
ソリューション
ユニークなデジタル識別子が消費者にプロダクトジャーニーの全過程へのアクセスを提供
ロックウェル・オートメーションのデジタルパートナとしてケズラー社はIT/OTシステム全体でエンド・ツー・エンドのサプライチェーントレーサビリティを実現するユニークな立場にあります。ケズラー社とフリースランド・カンピーナ社は共同で、乳児栄養業界初のスマート・パッケージング・ソリューションであるFRISO TrackEasyを開発し、発売しました。2019年に香港と中国本土で初めて導入されたこのソリューションは、現在世界中で利用できます。
アクセルセン氏は次のように説明しています。「TrackEasyを使えば、消費者は粉ミルクの缶を手に取り、携帯電話を使って底に印刷されたQRコードをスキャンすることで、その缶のトレーサビリティの全過程を見ることができます。これは、QRコードを固有のデジタル識別子として缶をデジタル化することで実現します。
このデジタルIDは缶に関連するミルクに関する川上情報を取り込み、消費者にグラス・ツー・グラス(牧草から食卓)までの完全なトレーサビリティを提供します。このソリューションはまた、GTIN (国際標準の商品識別コード)、製造日、賞味期限を含む製品および製造データも登録します。
ロックウェル・オートメーションのFactoryTalk®PharmaSuite®シリアル化アプリケーションはプラットフォームに組み込まれています。シリアル化アプリケーションは、ユニットからボックス、パレットまでの包装階層を構築し、企業や倉庫管理などの他のシステムとデータを集約・共有します。これらにより、ケズラー社はサプライチェーン全体を通してすべての製品を追跡・トレースすることができます。
結果
売上の増加とグローバル展開
アクセルセン氏は次のように述べています。「フリースランド・カンピーナにとって、これがうまくいっている何よりの証拠は、これまでに18の市場で展開したことです。ブランドの信頼とロイヤルティが高まった結果、売上が伸びています。」
この乳製品会社は、製品がいつ、どこで、どのようにスキャンされ、消費されたかといった貴重なマーケティングデータを収集することができました。また、デジタル識別子のコンセプトを利用して、FRISO製品の蓋の下に2つ目のQRコードを設置し、プロモーションやロイヤルティプログラムに消費者を参加させています。
アクセルセン氏は次のように説明しています。「さらに、製品が間違った市場に流れてしまう横流しを避けることもできます。消費者がスキャンすべきでない領域をスキャンした回数が多すぎる場合、適切な措置を取ることができます。」
アクセルセン氏は、TrackEasyは正規品でしか利用できないため、乳業会社は偽造品を排除することもできると付け加えました。
最後に、フリースランド・カンピーナ社は、牧草からグラスに入るまでのデータを収集する能力によって、トレーサビリティと報告に関する現在および将来の政府規制に対応するコンプライアンス態勢を整えています。
公開 2024/04/16