ソース、ハーブ・スパイス、ブレンド調味料、ドレッシング、ベーキングミックスなどを開発・製造する高級食品メーカ、OWSフーズ(OWS)社のERPマネージャであるクリストファー・マークス氏をご紹介します。OWSは2015年からPlex Systemsを導入したお客様であり、3つの施設においてスマート・マニュファクチュアリング・プラットフォームを使用しています。
「当社は完全なトレーサビリティ実現のために運用実装、変更管理、および買収企業の当社ERPシステムへの統合を行なっています」と、マークス氏は述べています。
クリストファー・マークス氏OWSフーズ社のERPマネージャ
買収により製造能力を拡大
OWSは、2021年にバーベキューソースのメーカであるHead Country Bar-B-Q社を買収しました。この買収により、2つのメーカのドライとウェットの能力と製品が補完し合うことになりました。
マークス氏は次のように説明します。「乾式製造では個別の制御パネルからサイズが不定な、つまりオペレータが製品サイズを変更できる、バッチ単位での分割操作を行ないます。ウェット製造の施設では、個々のバッチのスケジューリングが可能な一定のバッチサイズをより多く使用します。それぞれサイズが一定のバッチの実行数を5から50の間で変更できるため、生産の規模を効果的に調節できます。」
マークス氏と彼のチームは、Plex Systemsの幅広いソリューションを利用して製造業務を統合しています。
マークス氏は次のように述べています。「Plexは当社のエンタープライズPCN (プロセス制御ネットワーク)の一部であり、原価計算から原材料管理、品質管理、SPCチェックシート、EDIにいたるまで、当社業務の全体像を提供する素晴らしい仕事をこなしています。その仕組みのおかげで、当社はさらに製造設備を追加することができています。」
ユーザ導入の成功と生産効率の向上
OWSはバッチやロット管理ツールの立上げも含め、新たに買収した施設を6カ月以内に完全な稼働状態にすることに成功しました。
マークス氏は次のように述べています。「1月1日から、当社は原材料から完成品までを完全にトレースできるようになりました。この最大のメリットは、システム全体における完全なロットトレーサビリティと、バッチ管理による総合的な生産性、効率、および生産調整能力の向上です。」
また、マークス氏は、バッチ管理に対して行なったフロントエンド作業とシステムの活用によって、ユーザ導入に成功したとも述べています。オペレータに対する変更は、ほぼなかったと言います。
「このシステムは、システムの指示通りに選んで実行するという、従来と同様のインフラです。しかし、バッチ管理は選択作業の最適化ではなく、スケジューリングの最適化です。 より綿密なスケジューリングができれば、より効率的にラインを稼働できます。」
「買収した施設に対してPlex Systemのソリューションを使用するのは、Plexという傘の下にソフトウェアをもう1つ追加するというだけの簡単な選択でした。そして、見事に機能しました」と、マークス氏は語っています。
公開 2023/02/07