QCAシステムズ社は、30年以上にわたり、様々な業界のお客様に産業用電気、オートメーション、ITサービスを提供しています。約80名のエンジニア、設計者、製図者、技術者、スペシャリスト、マネージャ、管理スタッフのサポートにより、QCAは費用対効果に優れた効率的なソリューションを提供し、さまざまな製品をサポートしています。
- カリと石炭のターミナルからの出荷量を3倍に増やす。
- 標準化された運用哲学
- 立上げ前の仮想テスト
- プロジェクトは予算内で早期に終了
- トン数目標を上回る
QCAシステムズ社のシステムエンジニアであるテリス・オニェマ氏をご紹介します。同社はロックウェル・オートメーションのPartnerNetwork™のメンバーで、大量マテリアルハンドリングを専門としています。QCA社は、太平洋岸北西部の港湾、鉱業、その他のインフラ関連プロジェクトなど、さまざまな産業メーカーにオートメーションソリューションを提供しています。カリと石炭の世界的荷主であるネプチューン・バルク・ターミナルズ社は、カナダのバンクーバーに拠点を置くQCA社の顧客です。
課題
テリス氏は次のように説明します。「ネプチューン・バルク・ターミナルズ社は、まず、処理能力を3倍近く向上させるために私たちのところに来ました。そして、このような大手企業ですから、ダウンタウンを最小限に抑え、アップグレードや新しい設備の試運転が行なわれている間、設備を稼動させ続けることが重要なのです。」その通りです。そのお客様は、処理能力を3倍向上させたいが、アップグレードを行なう際のダウンタイムは制限したい、と考えていました。何という挑戦でしょう!
ソリューション
早期の関与が連携作りに貢献
テリス氏によれば、QCA社はプロジェクト開始当初から関与しており、この決断がプロジェクトの成功に貢献したといいます。
テリス氏は次のように述べています。「これが何であり、何をしようとしているのか、その概要を示すために早くから参加できたことは、とてもよかった。ず、何が起こるか全体的な見通しを立てるために、ベンダーと一緒に現場全体でインターフェイスの標準を導入しました。次に、「運用哲学」を定義し、機器がそれ自体で、またシステム内でどのように動くべきかのガイドラインを示しました。これは、電気設計、オートメーション、情報システムに携わる誰もが、それぞれのシステムに取り組むことができる良い方法を提供するだけでなく、私たちが達成しようとしていることに全員が賛同していることを確認することができました。」
立上げ前の仮想テスト
QCA社は早い段階から関与していたため、立上げが始まる前に機器やシステムのテストを始めることができました。テリス氏は次のように説明します。「社内で工場内テストとオフサイトテストを実施し、主要な立上げセッションを行なう前にお客様に見せました。これによって、立上げがいかに効率的に進められ、すべてが稼動した後にシステムがどのように稼働するかが、お客様にも我々にも証明されたのです。」
立上げプロセスの合理化に加え、機器とシステムの先行テストにより、設置や現場でのテストが迅速に完了し、定期的な生産にほとんど支障をきたしませんでした。
結果
予定より早く、予算内で
積極的なアプローチにより、プロジェクトは早期に予算内で終了しました。「ネプチューン社は、高い設備稼働率でトン数の目標を達成し、それを上回ることもできました」と、テリス氏は言います。
QCA社ネプチューン社の次の目標は、ロックウェル・オートメーションのFactoryTalk® InnovationSuiteを使用して、事後保全から予知保全、予防保全に移行することです。
テリス氏は次のように説明します。「私たちは、異常の追跡と監視を行なう異常エンジン付きの機器の仮想モデルを作成し、機器の故障の可能性を予測しています。このようなロックウェル・オートメーションのツールをすべて利用でき、お客様の目標を達成し、さらにそれを上回ることができるのは素晴らしいことです。」
公開 2023/11/30