現在においても、多くの製造プラントにおける接続レベルは、決して高いとは言えません。多くのプラントに、接続から取り残されたオートメーションの「島々」や、オペレータの目による監視が必要なさまざまなシステムやネットワークプロトコル、旧式のPCやサーバが存在しています。
これらをすべて簡略化し、柔軟なイーサネット技術に基づいた統合ネットワーク構造に組み込むことが、当社の戦略の主たるバックボーンです。
私たちは、企業が長い期間に渡って発展し、商業的な成功を収めるためには、最新の傾向に対応すること、消費者の心理を把握すること、新興市場を理解すること、そして人材や技術を有効に活用することが必要だと考えています。
11月に開催された第26回Automation Fair®では、機械装置メーカ(OEM)各社がモノのインターネット(IoT)に拡張可能な、ロックウェル・オートメーションが提供するさまざまなレベルの技術が公開されました。
このイベントの最大のテーマは、遍在するデータを意味のない生データと見なすのではなく、ユーザエクスペリエンスに寄与し、プロセスの向上や生産の効率化につながるよう分析し、活用することです。
イベントで紹介され、デモが行なわれた技術によって、IoTが価値を付加する新しい方法を提供して生産性を向上させるということだけでなく、当社はいつでもお客様がIIoTの可能性を解き放つ手助けができるということを世界に知らしめました。
当社はパートナやお客様のコネクテッドエンタープライズの実現を支援するソリューションを次々に開発するとともに、コネクテッドエンタープライズの資産が生み出すデータを活用するコネクテッドエンタープライズや製品群を構築し、洞察という形でデータをお客様に再提供しています。
今回の「Automation Today Asia Pacific」をお読みになって、ロックウェル・オートメーションがコネクテッドエンタープライズを実現する製品によって革新と専門知識をどのように結び付け、ユーザの競争力と収益性の向上を図っているかをご覧ください。
硬直した企業価値、旧式のシステム、部署間の連携に乏しい自己中心的な業務、デジタル技能の不足にとらわれる時代は終わりました。今や、グローバルな企業が率先して、将来の確固たる地位を築くべく包括的でカスタマイズされたデジタルトランスフォーメーションに投資する時代です。
果てしない旅路ですが、ロックウェル・オートメーションは立ち止まりません。お客様が課題を認識して克服できるようお手伝いし、真のコネクテッドエンタープライズの実現に向けてお客様が今できることを明確にすることが当社の目標です。
来年がよりスマートで生産的な年になることを期待しつつ、皆様が良い年を迎えられますことをお祈りしております。
— ジョセフ・スーサ
ロックウェル・オートメーション アジア太平洋地域社長