IPMGデバイスは、ArcShield耐アーク性コントローラ設計のCENTERLINEモータ・コントロール・センタでも使用できます。
強化されたFactoryTalk Linxソフトウェアで生産性とセキュリティを向上
ロックウェル・オートメーションのFactoryTalk Linxソフトウェアの最新リリースにより、工場現場のエンジニアの生産性が向上しました。最新のリリースでは、システムのリカバリを容易にし、アップロードおよびダウンロードの速度を向上させ、新しいデバイスをより効率的にオンラインにすることができます。これらの機能強化により、工場のエンジニアは時間を節約し、他の優先事項に集中することができるようになります。
組織を保護するために、最新のFactoryTalk Linxソフトウェアには、通信の完全性/機密性、クレデンシャル認証、監査追跡、構成のバックアップと復元などの新しいセキュリティ対策が追加されています。このようにセキュリティを強化することで、セキュリティ上の懸念や問題に起因する予定外のダウンタイムを減らすことができます。
また、今回のリリースでは、ユーザが構成を保存できるバックアップ/リストア機能が追加されています。これにより、リカバリ時にシステム全体を手動で再設定する必要がなくなり、管理者の作業効率が向上します。
ソフトウェアのインターフェイスが再構築されたことで、Studio 5000およびControlFLASH Plusソフトウェアのオンラインパフォーマンスが向上し、アップロードおよびダウンロード時間が短縮されました。これにより、FactoryTalk Linxを使用する設計ツールや通信サービスのパフォーマンスが向上し、効率が高まります。
さらに、新しい機器をオンラインにする際に、IPアドレスを範囲指定して割付けたり、前もって設定された構成を読込んだりすることができるようになりました。これにより、新しいマシンやデバイスをより早くオンラインにすることができ、生産性の向上につながります。
FactoryTalk Linx OPC UAコネクタが強化され、より多くの種類のデータにアクセスできるようになりました。また、冗長化されたサーバが停止した場合に、セカンダリサーバからデータをピックアップできるようになり、システムの稼働率が向上し、データへのアクセスが可能になりました。
FactoryTalk Linx Gatewayには、ユーザが指定したタググループと、FactoryTalk Securityの認証を受けたLogixの構造および配列定義へのアクセスが含まれています。これにより、制御システムを介してアクセスできるデータの断片を、個々の要素に至るまで管理・制限することができます。さらに、ユーザは構成をインポートおよびエクスポートして、環境外で管理することができます。
新しいFactoryTalk Logix Echoエミュレーションソフトウェアが機械設計を変える
機械設計者は、新しいFactoryTalk Logix Echoコントローラ・エミュレーション・ソフトウェアを使用することで、時間とコストの削減、機械性能の最適化、市場投入の迅速化を図ることができます。
このソフトウェアは、ロックウェル・オートメーションのControlLogix 5580ファミリーコントローラで使用することができます。
エミュレーションソフトウェアを使用することで、エンジニアは仮想環境で制御コードを完全にテストすることができます。最大17台のエミュレートされたコントローラをサポートしているので、機械、生産ライン、さらには工場全体をエミュレートすることができます。
また、エミュレートされたコントローラは、他のソフトウェアと組み合わせることで、さまざまな用途に使用することができます。例えば、エミュレートされたコントローラをEmulate3Dデジタル・ツイン・ソフトウェアを介して機械システムモデルに接続することで、大型の物理的装置を使わずにテストや実験を行なうことができます。また、エミュレートされたコントローラをトレーニング・シミュレータ・ソフトウェアに接続することで、機械が現場に到着する前にオペレータが新しい機械のトレーニングを受け、そのリアルタイムな反応を学ぶことができます。
FactoryTalk Logix Echoソフトウェアは、最新のユーザインターフェイスで設計されており、既存のエミュレーションソフトウェアよりも全体的にシンプルな操作性を実現しています。例えば、デザインとエミュレーションの切換えは簡単で、プログラムの変更も必要ありません。
FactoryTalk Logix Echoソフトウェアは、FactoryTalk DesignSuiteポートフォリオの最新版です。このポートフォリオはエンジニアリングと設計の要素を標準的なフレームワークにまとめたもので、同じツール、言語、リソースを使用してシステムの構築や修正を行なうことができます。
新しいPowerFlex 6000Tドライブはコンパクトな設計で大きな性能を実現
グローバルなIEC市場向けの高圧ドライブが、設置面積を増やすことなく高電圧の一次に対応
ロックウェル・オートメーションの新しいPowerFlex 6000T高圧ドライブは業界最高レベルの性能を約半分のスペースで実現しています。このドライブは、最大13.8kVの一次電圧に対応し、幅2,310~3,010mm (7.58~9.87フィート)というクラス最高の設置面積を実現しています。このコンパクトな設計により、IEC市場における新規およびレトロフィットの産業用アプリケーション、特にスペースが重視されるアプリケーションに最適なドライブとなっています。
PowerFlex 6000Tドライブは、ステップ・ダウン・トランスや変電設備を追加することなく、主配電線からの高電圧フィードを直接接続できるため、コスト削減につながります。また、新しいAフレームPowerFlex 6000Tドライブは以下を提供します。
- 適応制御による立上げの迅速化
- エコノマイザモードによるエネルギー削減
- 予知保全によるダウンタイムの低減
ロックウェル・オートメーションのPowerFlex 6000Tプロダクトマネージャであるブラッド・ブジャルディーニは次のように述べています。「PowerFlex 6000Tドライブに移行することで、お客様はすぐに生産性を向上させることができます。0~680AまでのPowerFlex 6000Tに共通する制御プラットフォームにより、すべてのドライブの立上げやトラブルシューティングが容易になります。さらに、TotalFORCEテクノロジは、高性能モータ制御、高度なセルフモニタ機能、デジタルプラットフォームを組み合わせて、より高速で、より精密で、より応答性の高いドライブを実現します。」
新しいPowerFlex 6000Tドライブは、石油&ガスの精製、鉱業、鉱物、金属加工、発電、水/廃水処理などの産業での重いアプリケーションのためのモータ制御を管理するために設計されています。
新しいCENTERLINE 1500モータ・コントロール・センタの接地装置が安全の向上に貢献
ロックウェル・オートメーションが提供するUL認定の統合保護保守接地装置により、一時的な接地アセンブリが不要に
ロックウェル・オートメーションが提供するUL認定の新製品は、石油&ガス精製事業から食品&飲料加工工場まで、さまざまな業界で職場の安全向上に貢献しています。
Allen-BradleyのCENTERLINE 1500高圧モータ・コントロール・センタは、新しいIPMG (Integrated Protective Maintenance Grounding)デバイスで新しい安全基準を設定しました。この統合デバイスは、ハンドルを回すだけで、すべての負荷側接続部と負荷ケーブルを接地します。これにより、危険な一時的な接地ケーブルを手作業で取付ける必要がなくなりました。
IPMGデバイスには以下のような特長があります。
- 負荷ケーブルを含むすべての負荷側接続部を接地する方法を提供する。
- ユーティリティスタイルの接地ボールや一時的な接地ケーブルアセンブリの煩雑で危険な使用を排除する。
- パワーセルのドアを開けることなく、出力(負荷側の接続部)を接地することができる。
- モータ・コントロール・センタのパワーセルにシームレスに組み込むことができる。
ロックウェル・オートメーションのプロダクトマネージャであるジェフ・ファウラーは次のように述べています。「産業界のオペレーションは、刻々と変化する安全環境や要件を管理しなければなりません。新しいIPMGデバイスは、要求の厳しい製造、加工、生産環境において、別のレベルの安全を提供します。この一体型接地スイッチは、一時的な接地点ケーブルを追加する必要がありません。」
ロックウェル・オートメーションは、新プロキシデバイスでCIP Securityの広範な導入を実現
ロックウェル・オートメーションとシスコ社は、ITとOTのチームを連携させ、今日の急速に進化する産業用サイバーセキュリティの脅威に立ち向かう
Allen-BradleyのCIP Securityプロキシを使用することで、産業用システムにCIP Securityを広範囲に導入することができます。従来、産業用ネットワークには、ほとんど、またはまったくセキュリティが組み込まれていませんでした。CIP Securityプロキシは、産業用ネットワークにCIP Securityを実装することができます。CIP Securityプロキシは、ネットワーク上のほとんどのデバイスにCIP Securityを実装することができ、古いシステムであってもプラントのオペレーションを保護することができます。
CIP Securityプロキシは、EtherNet/IPに対応した機器と連携することで、ネットワーク全体のセキュリティを確保します。CIP Securityは、多層防御戦略の一環であり、脅威となる人物が離れた場所からネットワークにアクセスして悪意を持って行動する攻撃から身を守ることができます。1台のデバイスにCIP Securityを提供することで、システムを保護するためのセキュリティ層を追加することができます。
プロキシデバイスの設定は、FactoryTalk Policy ManagerソフトウェアおよびFactoryTalkシステムサービスを通じて行なうことができます。さらに、このデバイスはKinetixドライブのモーションをサポートし、診断を見るためのウェブサーバを提供します。また、安全なイベント生成のためのsyslogをサポートし、192.168.1.xyzのIPアドレス指定用のロータリスイッチを備えています。また、プロキシデバイスは1ギガビットのEtherNet/IPポートを3つ搭載しており、-25~+70℃までの温度範囲で動作するなど、使い勝手の良さも追求しています。
このプロキシデバイスにより、CIP Security非対応の製品を持つユーザは、CIP Securityアーキテクチャへの独自の移行ロードマップを定義し、実行することができます。また、CIP Securityに対応していない製品に対しても、移行の道筋を示すことができます。このスタンドアロンで使いやすいハードウェアソリューションを使用することで、セキュアなネットワークを手に入れるための新たな一歩を踏み出すことができます。
ロックウェル・オートメーションは、強化されたセーフティ・レーザ・スキャナで重要なデータへのアクセスを提供
Allen-BradleyのGuardmaster SafeZone 3レーザスキャナは、EtherNet/IPを介してCommon Industrial Protocol (CIP) Safetyに対応しています。これにより、機械や生産ラインの状態を総合的に把握するために必要な重要データにアクセスできるようになります。最終的には、SafeZone 3のようなスマート・セーフティ・デバイスが意味のある情報を提供することで、ユーザは機械の健全性をモニタし、稼働時間を増やし、柔軟性を高め、安全を向上させ、総所有コストを削減することができます。
SafeZone 3レーザスキャナは、Studio 5000 Logix Designerを使用して、SIL 2/PLdアプリケーション用のAllen‑BradleyのGuardLogix安全制御システムに統合できます。また、DLR (デバイス・レベル・リング)ネットワークトポロジをサポートし、ネットワークの耐障害性を向上させます。
SafeZone 3レーザスキャナは、ワークセル内やその周辺のエリアやアクセスを検知するために設計されたレーザスキャナで、最大4つの安全ゾーンを同時にモニタすることができ、1つの安全ゾーンから他に切換える必要はありません。また、スキャナの安全領域の範囲を拡大し、1つのEtherNet/IP接続で重要な診断データを提供します。これにより、作業者が危険に近づいた場合にはアラームで通知し、機械の減速や停止を防ぐことができるなど、生産性の向上につながります。また、CIP Safety機能では、診断データを拡張して、スキャナのレンズに埃が付着しているなどの一般的な故障をユーザに警告することができます。
SafeZone 3は、危険エリアや危険源の周辺での使用を想定し、高精細な距離測定スキャン技術を強化しています。これにより、スキャンデータの精度が向上し、埃や煙、溶接痕などの光学的干渉に対する耐性も向上しています。
また、構成メモリはSafeZone 3のシステムプラグに格納されているため、デバイスの迅速な交換が必要な場合のダウンタイムを防ぐことができます。そのほか、明るくマルチカラーのディスプレイには、機器の設定や状態を表示するための使いやすい押しボタンが付いています。