ロックウェル・オートメーションのオペレータターミナルがよりリッチで堅牢なコンテンツに対応
PanelView 5510ターミナルが、Studio 5000 View Designerソフトウェアのアップデートにより、最大500の画面をサポートし、ビデオやその他のコンテンツを表示可能に
機械メーカは、ロックウェル・オートメーションのPanelView 5510オペレータターミナルで、よりリッチで高度なヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)アプリケーションを作成できるようになりました。
Studio 5000 View DesignerソフトウェアとPanelViewファームウェアの新バージョンにより、PanelView 5510ターミナルで提供可能な情報の量と種類が拡大しました。主な強化点は以下の通りです。
新しいウェブブラウザ機能により、PanelView 5510オペレータターミナルは、より幅広いコンテンツをサポートできるようになりました。例えば、ビデオを表示して、オペレータが特定の生産作業を行なう方法を示すことができるようになりました。また、IPカメラの映像を表示することで、施設内の遠隔地や危険な場所を可視化することができます。また、ハイパーリンク付きのヘルプファイルやオンライン・スケジューリング・システムなどのコンテンツを表示することができます。
PanelView 5510オペレータターミナルでは、最大500の画面をサポートしています。これにより、機械メーカは、より複雑なアプリケーションのセットアップや操作のために、さまざまな画面を作成することができます。また、画面の切換えが最大で2倍速くなるなど、設計時および実行時のパフォーマンスが向上しています。
PanelView 5000ターミナルをロックウェル・オートメーションのLogixコントローラ(バージョン33以降)に接続するだけで、自動診断が可能になりました。診断情報は、プログラミングを必要とせず、自動的に提供されます。これにより、機械メーカは、制御システムの問題が発生したときにユーザに警告を発することができる自己監視型の機械を提供することができます。
ロックウェル・オートメーションが新しいリモート・アクセス・ソリューションを発表
新しいソリューションにより、機械装置メーカはどこからでも機器のトラブルシューティングが可能になり、お客様のダウンタイムを削減
世界的なパンデミックの間、機械装置メーカはお客様との間でリモート接続を行ない、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大を防ぎ、出張やサービス対応時間、そしてお客様のダウンタイムを減らしてきました。機械装置メーカはロックウェル・オートメーションが提供する新しいリモート・アクセス・ソリューションを使うことで、リモートアクセスのメリットをこれまでより簡単に実現できるようになります。
このソリューションは、機械装置メーカ各社が離れた場所から機器にアクセスしてサポートする上で必要なものすべてをパッケージ化しています。
- クラウド型のFactoryTalk® Remote Access™ソフトウェアを使うことで、お客様の機器への安全な接続を管理、設定、開始できます。
- Stratix® 4300リモート・アクセス・ルータをお客様の施設に設置し、機器へのリモートアクセスを提供します。
このリモート・アクセス・ソリューションは、多要素認証や暗号化されたプロトコルなど、強固なセキュリティ機能を備えています。また、デジタル入力は、ローカルで有効な場合にのみリモート接続を行なうよう、現場のスタッフがコントロールすることができます。
このソリューションはイーサネットのポートが利用できれば、既存アーキテクチャに変更を加える必要はないので、実装が容易です。
ロックウェル・オートメーションのプロダクトマネージャであるジュリー・グエンは次のように述べています。「パンデミック中、現場訪問を減らすためにリモートアクセスを採用した機械装置メーカ各社は、それがコスト削減やお客様のニーズへの迅速な対応にも役立つことに気づきました。現在、リモートアクセスのニーズは高まっており、当社は、強固なセキュリティとシンプルな実装をサポートします。」
リモート・アクセス・ソリューションにより、現在および将来のリモートサポートのニーズを満たすことができます。ルータは現在のデータ要件をサポートしています。またAllギガビットポートがあるため、必要に応じてより多くの帯域幅を必要とするリモートサポート機能にも対応できます。
このソリューションは、石油&ガスや鉱業・金属・セメント産業のように、遠隔地で訪問が困難な場所での作業のサポートに最適です。また、同ソリューションは長距離を移動して機器をサポートする必要がある一般消費財産業のサポートを容易にすることができます。
さらに、このソリューションを利用して、バーチャル試運転やリモートファームウェア管理など、お客様サポートの方法を再構築することができます。
機械装置メーカ向けに設計されたこの新しいソリューションは、ロックウェル・オートメーションが提供する最新のリモートアクセス製品です。その他にも、当社は年中無休24時間体制のアプリケーションのリモートモニタや、メンテナンスの課題への対処を支援するサポートサービスなど、幅広いリモート・アクセス・サービスを提供しています。また、リモート脅威検知サービスは、製造ネットワークトラフィックの最も深いレベルでサイバーセキュリティの脅威を監視、検知、対処することに役立ちます。
ロックウェル・オートメーションはお客様へのサイバーセキュリティの提供を強化するための新たな取り組みを発表
ドラゴス社およびクラウドストライク社とのパートナシップ、そして新しいサイバーセキュリティ・オペレーション・センターの設立により、ロックウェル・オートメーションのお客様は、攻撃の連続性(イベントの前、中、後)全体をカバーする、より積極的なサイバーセキュリティアプローチを採用することができます。
ロックウェル・オートメーションは、情報技術(IT)および運用技術(OT)のサイバーセキュリティ製品を強化するための新たな投資を発表し、今日の危険な環境下で必要な保護をお客様に提供します。これらの取り組みには、ドラゴス社およびクラウドストライク社との戦略的パートナシップや、イスラエルでの新しいサイバーセキュリティ・オペレーション・センターの設立などが含まれます。
ロックウェル・オートメーションのグローバルサービス担当副社長兼ゼネラルマネージャのレイチェル・コンラッドは次のように述べています。「強力なサイバーセキュリティを導入することは、もはやベストプラクティスではなく、必須事項です。製造業にとっての保護は、OTに関する専門知識という強固な基盤から始まります。これが、当社がサイバーセキュリティへの投資を倍増させ、市場で最も堅牢で専門性の高いIT/OTサイバーセキュリティ製品を構築している理由です。」
インシデントレスポンス、スレットインテリジェンス
ロックウェル・オートメーションと、産業用制御システム(ICS)/OT環境向けサイバーセキュリティのグローバルリーダであるドラゴス社は、ロックウェル・オートメーションのグローバルな産業、アプリケーション、ICS分野の専門知識と、ドラゴス社のワールドクラスの技術、プロフェッショナルサービス、およびスレット・インテリジェンス・サービスを組み合わせたパートナシップを発表しました。このパートナシップにより、すべての産業界のお客様は、サイバーセキュリティインシデントからの保護、対応、回復をより適切に行なうことができます。
このパートナシップは、インシデント・レスポンス・サービスとスレットインテリジェンスに焦点を当てます。両社の能力を組み合わせることで、強化されたインシデント・レスポンス・サービスを提供し、お客様がサイバーセキュリティの脅威を評価し、修復するスピードを向上させます。さらに、ロックウェル・オートメーショとドラゴス社の専門家は、相互に開発した脅威情報のフィードを提供します。
コンラッドは次のように述べています。「ドラゴス社への投資とパートナシップは、安全でセキュアなOTインフラを提供することで、当社の産業用オートメーションのお客様がコネクテッドエンタープライズを実現するのに役立ちます。サイバーセキュリティの脅威の頻度と深刻さが我々の業界で増加し続ける中、オートメーションのリーダがサイバーセキュリティのリーダと提携して専門知識を共有し、お客様を保護する方法を共同で革新することは非常に重要です。」
クラウドで提供するエンドポイント保護
ロックウェル・オートメーションと、クラウド型エンドポイントおよびワークロード保護のリーダであるクラウドストライク社は、エンド・ツー・エンドのサイバーセキュリティおよびネットワークサービスソリューションをお客様に提供するためのパートナシップを締結しました。このパートナシップでは、クラウドストライク社のクラウドネイティブでAIを搭載したFalconプラットフォームと、ロックウェル・オートメーションのグローバル展開、ネットワークアーキテクチャ、サポート、OT、マネージドサービス機能との取り組みを検討し、お客様のサイバーセキュリティ上のペインポイントに対応する差別化されたソリューションを提供します。
コンラッドは次のように述べています。「ロックウェル・オートメーションのクラウドストライク社とのパートナシップにより、脅威の検知からサイバーインシデントへの対応と復旧まで、お客様のサイバーセキュリティに関する全行程において、完全に統合されたエンドツーエンドの産業用セキュリティサービスとソリューションを提供することができます。クラウドストライク社の最先端のエンドポイント保護プラットフォームとロックウェル・オートメーションの幅広い統合セキュリティ製品・サービスを組み合わせることで、当社のお客様は市場で最も包括的なセキュリティアプローチにアクセスできるようになります。」
グローバルに、遠隔地でリスクを管理する新しい方法
ロックウェル・オートメーションは、イスラエルにサイバーセキュリティ・オペレーション・センターを設立し、グローバルな能力を強化しています。テルアビブのメトロポリタン・エリアに位置するこのセンターは、11月1日に開設され、ロックウェル・オートメーションのグローバルな顧客にリモート・サイバーセキュリティ・サービスを提供することに重点を置いています。このセンターは、ロックウェル・オートメーションの既存のグローバル展開の一部として、強化されたサイバーセキュリティ・マネージド・サービスを提供し、さらに世界各地に15のリモート・サービス・センターを設けています。
このセンターは、ロックウェル・オートメーションがグローバルなサイバーセキュリティ分野の専門知識とサービスのポートフォリオに継続的に投資していることを示しています。2020年に、ロックウェル・オートメーションは、産業用制御ソリューションとインシデントレスポンスの提供を強化するために、20年以上のサイバーセキュリティサービスの経験を持つイスラエルに本拠を置く株式非公開のサイバーセキュリティプロバイダであるAvnet社と、スペインのバルセロナに本拠を置く株式非公開の産業用サイバーセキュリティ・サービス・プロバイダであるOylo社を買収しました。また、ロックウェル・オートメーションのパートナエコシステムには、クラロティ社やシスコ社などのワールドクラスのパートナが含まれています。
ロックウェル・オートメーション、より多くのアプリケーションにスマートドライブ機能を提供
新しいPowerFlex® 755TSドライブはモータ制御アプリケーションで重要な役割を果たし、予期せぬダウンタイムを減らし、モータをより速く動かすのに役立ちます。
ロックウェル・オートメーションは、PowerFlex® AC可変周波数ドライブのポートフォリオを拡張し、より幅広いモータ制御アプリケーションに対応できるようにします。これにより、お客様はTotalFORCE®テクノロジを通じて、次世代ドライブの柔軟性、性能、インテリジェンスを向上させることができます。
新しいPowerFlex 755TSドライブは、ロックウェル・オートメーションのTotalFORCEテクノロジを組み込んだ最初の6パルスドライブで、お客様が機器を最大限に活用できるよう支援します。これまではアクティブ・フロントエンド・テクノロジを搭載したPowerFlex 755Tドライブにのみ搭載されていたTotalFORCEは、より幅広いアプリケーションで使用できるようになりました。これには、従来のファン、ポンプ、コンベアのアプリケーションや、一般的に特殊なドライブソリューションに見られる高性能機能を必要とする、より高度なモータ制御プロセスなどが含まれます。
これにより、ほぼすべてのモータ制御アプリケーションにおいて、3つの重要な方法で簡素化された一貫したユーザエクスペリエンスを実現します。
- 柔軟で高性能な制御: ドライブの出力範囲、電圧クラス、性能は、幅広いモータ制御アプリケーションの要件を満たしています。これにより、ユーザは複数のアプリケーションに共通のドライブを活用することができ、サポートを簡素化し、スタッフの負担を軽減することができます。
- オペレーショナルインテリジェンス: 内蔵された予測モデルにより、継続的な運転モニタを行ない、ドライブコンポーネントの予想余寿命を計算します。これにより、固定されたスケジュールではなく、必要に応じてコンポーネントを交換することで、予定外のダウンタイムやメンテナンスコストを削減できます。
- 試運転と最適化を容易に: 適応制御と呼ばれる一連の機能により、ドライブは時間の経過とともに変化する機械の特性を監視し、その変化を自動的に補正します。これにより、ユーザはドライブを迅速に立上げることができ、チューニングの専門家がいなくてもドライブの寿命を維持することができます。また、機械的な摩耗を減らし、稼働率を向上させることができます。
ロックウェル・オートメーションのプロダクトマネージャのアダム・デイヴィスは次のように述べています。「従来の6パルスドライブで利用できるようになったことで、より多くの企業がTotalFORCEテクノロジのメリットを享受できるようになりました。PowerFlex 755TSドライブの性能とインテリジェンス機能を併せ持つドライブは市場に存在せず、業務の生産性を向上させ、作業員の負担を軽減することができます。」
PowerFlex 755TSドライブには、腐食性ガス環境における稼働時間の向上とドライブの動作寿命の延長を支援する、腐食性ガス保護強化オプション(XT)が用意されています。このドライブは、最も厳しい腐食環境テストプロトコルの1つでテストおよび検証されています。これらのテストは、業界をリードするASTM B845 Method Kによる30日間の混合流ガスへの暴露と、これまでに知られている業界標準の要件を上回る独自の追加テストを組み合わせたものです。
産業界のサイバーセキュリティを強化するため、755TSドライブはCIP Securityに対応しています。CIP Securityは、データの信頼性、完全性、機密性を提供することで、制御システムの強化を支援します。これにより、誰かがネットワークにリモートアクセスし、悪意を持って行動するリスクから保護することができます。
755TSドライブは、他のPowerFlex 750ドライブから容易に移行できるように設計されています。755TSドライブは、他のPowerFlex 755ドライブと同じ物理寸法、取付け穴、配線位置を使用しても、機械的および電気的にドロップインで交換することができます。また、同じスロット構造を使用しているため、既存の750ドライブのI/Oカードや安全カードを引き続き使用することができます。最後に、Logix制御プラットフォームへのプレミア統合により、ドライブの構成とプログラミングが容易になります。
PowerFlex 755TSドライブは、2022年春に発売予定です。
ロックウェル・オートメーション、新しいBulletin 140MTモータ保護製品を発表
産業界のオペレータは、新しいAllen-Bradley®のBulletin 140MTモータ保護サーキットブレーカおよびサーキットプロテクタを使用することで、アプリケーションのコスト削減を実現できます。
新しいBulletin 140MT製品は、Bulletin 100-Cおよび100-Eコンタクタと併用することで、強化されたタイプF組合せモータコントローラ定格を提供し、追加の分岐回路保護なしで組み立てられたスタータを適用することができます。タップ導線保護定格により、これらのデバイスはグループモータの設置においてより小さな導線で配線することができ、コストを削減できます。
本製品は、3コンポーネントスタータ用のモータ・サーキット・プロテクタと、2コンポーネントスタータ用のモータ保護サーキットブレーカがあります。また、140MTの特別仕様品は、複数のモータを使用する場合の可変周波数ドライブ(VFD)の出力保護や、高突入・高効率のモータの保護など、特定の用途に対応しています。
Allen-Bradley®のモジュール式制御システムの一部であるBulletin 140製品は、Bulletin 100-K/C/Eコンタクタに直接配線できるようにコネクタ付きで使用できます。
モジュール式制御システムのコンポーネントは、さまざまな組み合わせでテストされているため、世界中の規格に準拠して認証を受けることができます。また、これらのコンポーネントは、グローバルな販売とサポートによって支えられています。詳細はこちらをご覧ください。
新しい省エネルギー計算機は化学薬品業界のエネルギー効率向上に貢献
電気モータは、ほとんどの生産活動の原動力となっています。可変周波数ドライブ(VFD)を使用することで、モータ制御性能とモータ効率を向上させることができ、その結果、運用コストの削減と環境パフォーマンスの向上を図ることができます。
ロックウェル・オートメーションの新しい省エネルギー計算機を使えば、VFDが化学産業界にもたらす潜在的な節約効果を計算することができます。
この計算機は、電気で駆動する各機器に固有のエネルギーと二酸化炭素排出量の削減効果を示します。ユーザがアプリケーションに関するいくつかの簡単な質問に答えるだけで、VFDに切換えることで実現できる節約額が計算されます。
この計算機は、現在VFDで制御されていない電気モータを使用する化学産業などのアプリケーションに最適です。
ロックウェル・オートメーションは、低圧および高圧アプリケーション用のVFDを幅広く取り揃えています。低圧ドライブは、幅広い制御モード、機能、オプション、パッケージ、グローバル電圧、定格電力を提供し、高圧ドライブは、幅広いアプリケーションの要件を満たすことができます。