ロックウェル・オートメーションはシカゴで開催されたAutomation Fair®で、スマートマニュファクチャリングを支援する製品を発表
製造業と技術に関するイベントで、新製品とイノベーションに注目が集まる
産業用オートメーションおよびデジタルトランスフォーメーションに専心する世界最大の企業であるロックウェル・オートメーションは、先日開催された年次イベントAutomation Fair 2022で、市場に投入される新製品やソリューションを多数展示・紹介しました。
今年紹介された新しいソリューションの1つは、オンマシン製品のポートフォリオにより、機械メーカが設計を簡素化し、コストを削減し、次世代の高性能マシンを生み出すことを支援するものです。
On-Machine™ソリューションは、分散型の機器設計アプローチで、機械装置メーカ(OEM)やエンドユーザにとってキャビネットベースのソリューションの課題の軽減に役立ちます。機械設計をよりシンプルなモジュール式にすることで、総コストを削減し、床面積を節約し、導入にかかる時間を最小限に抑えることができます。この技術により、設計の導入やメンテナンスのスピードアップ、生産性や柔軟性の向上が可能になり、今日の製造環境における重要な課題となっています。
ロックウェル・オートメーションのインテリジェントデバイス担当バイスプレジデントであるテッサ・マイヤーは次のように述べています。「Automation Fairの期間中、パートナやお客様に新製品やソリューションを発表することは、常にパワフルなことです。私たちは、お客様のニーズを深く掘り下げ、現在、そして将来にわたって新製品を提供することで、お客様のコネクテッドエンタープライズ全体を実現するためにどのような支援ができるのか、1週間を通して即座にフィードバックを得ることができます。」
ロックウェル・オートメーションは、厳しいアプリケーションのニーズを満たすために設計された、拡張可能なソリューションであるドライブと分散型I/Oを提供しています。
Armor Kinetix®のモータ隣接設置可能およびドライブ・モータ一体型サーボソリューション
新しいArmorKinetix分散型サーボドライブは、設計を簡略化し、よりスマートなマシンを構築するための分散型モーション・コントロール・ソリューションを提供します。これらの新しいサーボドライブは、コンパクトなOn-Machine™フォームファクタでKinetix® 5700プラットフォームの高性能を提供し、モータ隣接設置ドライブまたはドライブ・モータ統合ソリューションのオプションにより、これまで以上に効率的で柔軟性がありコスト効率のよいシステムの作成を支援します。ArmorKinetixは、2023年初めの発売予定です。
ArmorBlock 5000™ I/O - IO-Linkテクノロジを搭載した分散型I/Oブロック
ArmorBlock 5000 I/Oは、IO-Link機能によって分散型モニタおよび制御を容易に実現し、運用の可視性と俊敏性を向上させることができます。この産業的に堅牢なブロックは、On-Machineでの使用に最適化されており、過酷な環境におけるIP66、67、69Kの厳しいアプリケーション要件に対応できます。
ArmorBlock 5000 I/Oは、2023年の第2四半期の発売予定です。
Armor™ PowerFlex® - 最も要求の厳しいアプリケーションに対応するドライブ
Armor PowerFlexドライブは、新世代のOn-Machine VFDモータ制御ソリューションであり、設置時間とコストの削減が最も重要である場合に、統合されたモータ隣接設置ソリューションを提供します。Armor PowerFlexドライブは、設置コスト、設置時間、および予期せぬダウンタイムを削減する革新的な設計を兼ね備えています。また、ギガビットデュアルポートEtherNet/IP™、さまざまなモータ制御オプション、柔軟な取付けオプション、ハードウェアおよびネットワークの安全機能が統合されています。
ロックウェル・オートメーションは、新しい産業用オートメーション設計の製品化までの時間を短縮するFactoryTalk Design Hubを発表
5つのコアソリューションを活用し、設計チームのコラボレーションと生産性を向上させる新サービスを提供
ロックウェル・オートメーションは、FactoryTalk® Design Hub™の発売を発表しました。産業界では、クラウドを活用したより簡素で生産性の高い作業方法により、オートメーション設計能力を変革することができます。あらゆる規模、スキルセット、場所にいるチームが、コラボレーションの強化、ライフサイクル管理の改善、クラウドベースのソフトウェアへのオンデマンドアクセスを通じて、よりスマートに作業できるようになります。その結果、設計の生産性が向上し、市場投入までの時間が短縮され、システムの構築と維持にかかるコストが削減されます。
ロックウェル・オートメーションのソフトウェア&コントロール部門シニアバイスプレジデントであるブライアン・シェパードは、次のように述べています。「『どこからでも働ける』新しい時代において、集中型のオンデマンド設計ツールを持つことは、企業が生産を拡大し、進化する顧客ニーズに容易に適応するために不可欠です。FactoryTalk Design Hubは、製造エンジニアがロックウェル・オートメーションの幅広いツールと機能を一元的に利用できるようにし、チームや企業全体の設計とコラボレーションを成功に導きます。」
FactoryTalk Design Hubは、最新のセキュリティ標準と情報技術(IT)のベストプラクティスに準拠しながら、産業組織における自動化プロジェクトの開発および展開を改善します。常に最新の状態に保たれたソフトウェアで、どのウェブブラウザからでもオンデマンドで設計にアクセスでき、プロジェクトのワークロードの要求に応じてユーザと演算能力を柔軟に拡張することが可能です。
ARCアドバイザリーグループのバイスプレジデントであるクレイグ・レズニック氏は次のように述べています。「オートメーション設計能力のデジタルトランスフォーメーションには、制御システム開発者の生産性を最大化するクラウドの両方が必要であり、また、コラボレーション、拡張性、生産性を最大化するために、すべてのソフトウェアツールがデジタルスレッドで互いに接続されていることが必要です。ロックウェル・オートメーションのFactoryTalk Design Hubは、設計、可視化、デジタルツイン、ストレージ、リモートアクセスのソフトウェアツール間のシームレスなデジタルスレッド接続を可能にし、制御システム開発者が場所に関係なく必要に応じてすべてのオートメーション設計に即時にオンデマンドでアクセスできるようにするため、これらの企業がデジタルトランスフォーメーションからIT/OTコンバージェンスに至るまでの取り組みを加速させることを支援します。
企業は、最も差し迫った問題を解決するためのより良い方法を求めています。従来のソフトウェア設計アプローチでは、コラボレーション、スケーラビリティ、および生産性が制限されます。FactoryTalk Design Hubは、すべてのオートメーションワークフロー設計のニーズに対して、これらの3つの主要な懸念に対応します。
サミュエル・エンジニアリング社のシニア・オートメーション・エンジニアであるダグ・ホッファー氏は次のように述べています。「ロックウェル・オートメーションが、世界中の制御システム開発者を代表して、この種の開発にリソースを投入していることに、本当に興奮しています。これは、クラウド機能と分析を制御システム開発プロセスに結びつける重要な方法となる可能性があります。」
FactoryTalk Design Hubには、5つのコアソリューションが含まれています。