ロックウェル･オートメーションは英国の大手鉄鋼メーカであるバレット･スチール社のメンテナンス活動をデジタル化

産業用オートメーションおよびデジタルトランスフォーメーションのグローバルリーダであるロックウェル･オートメーション(NYSE: ROK)は、英国最大の独立系鉄鋼株主であるバレット･スチール社が、継続的なメンテナンスプログラムの管理とダウンタイムの削減のために、FiixのCMMS (computerized maintenance management system: 設備保全管理システム)を採用したことを発表しました。

Fiix CMMSの導入は、プログラム全体の合理化、簡素化、流動化を目的としたバレット･スチール社のメンテナンス活動のデジタルトランスフォーメーションの一環です。

この鉄鋼株主は、バレット･スチール社の信頼できるサプライヤであり、ロックウェル･オートメーションの認定システムインテグレータであるCHGエレクトリカル社が開発･設置したOEEシステムを既に導入していました。CHGは、Fiix CMMSがシステムをさらに発展･拡大させるのに理想的であると認識し、ロックウェル･オートメーションと提携し、5年間のROIプロジェクトに基づいてカスタマイズされたソリューションを作成しました。

FiixのクラウドネイティブCMMSは、機器のメンテナンスのスケジュール、整理、追跡のためのワークフローを作成し、ビジネスシステムとシームレスに接続してデータ駆動型の意思決定を促進します。世界で最も広く利用されているCMMSソリューションの1つであるFiixは、200万以上の資産を管理し、年間600万以上の作業指示を作成しています。

メンテナンス運用の変革に欠かせないもう1つの要素は、PTCのThingWorx® SaaSベースのSCP (スマート･コネクティッド･プロダクツ)パッケージで、すべての業務システムをつなぎ、正しい情報を正しい人に表示するものです。ThingWorxは、プロセスのオーケストレーションや強力なWeb、モバイル、ARエクスペリエンスを提供しながら、データのソース化、文脈化、合成など、企業が産業革新を推進するために必要な機能性、柔軟性、スケーラビリティを備えています。

ロックウェル･オートメーションのEMEA地域副社長であるマルテ･ディッケルマンは、次のように述べています。「私たちは、ThingWorxと強力で使いやすいCMMSソリューションを組み合わせたデジタルトランスフォーメーション計画を提案しました。このソリューションでは、作業指示書の発行、未処理の安全衛生作業の特定、紙ベースのプロセスのデジタル化などを簡単に行なうことができるようになります。その結果、日常業務と人員の両方のリスクを低減することができました。」

CHGのディレクターであるペーター･クラーク氏は次のように説明します。「Fiixのトライアルを開始し、設置台数評価に基づく付加価値の高い実証データを組み込みました。この情報をもとに、バレット･スチール社が携帯電話やタブレット端末を使ってシミュレーションやテストを行なえるような予防保全スケジュールを作成しました。」

バレット･スチール社のオペレーションディレクターであるポール･バーク氏は、次のように述べています。「当社は、150年以上にわたって英国の鉄鋼業界の最前線に立ち、お客様をすべての行動の中核に置いています。英国にある26の拠点のいずれかがダウンすると、納品の遅れにつながる可能性があり、これは絶対に許されることではありません。そのため、私たちは常に最新のソリューションを導入し、最大限の稼働率を確保しようと考えています。当社の業務はモバイルで行なわれるため、リモートアクセスは使いやすさと同様に不可欠であり、Fiix/ThingWorxのパッケージは当社のニーズにぴったりでした。」

CMMSソリューションの導入は、同社の野心的なデジタルトランスフォーメーション計画の最初のステップの1つであり、最終的にCHGエレクトリカル社とロックウェル･オートメーションが開発、調整、配備、サポートするアプリケーションやテクノロジはより広範な範囲に及ぶ予定です。