北米初の環境的に持続可能なバッテリパーク
エレクトラ社は、カナダのオンタリオ州にある精製所を拡張し、そこに当地初の総合EVバッテリ・マテリアルズ・パークを開発中です。このプロジェクトは、北米自動車生産の中心地の近くにEVサプライチェーンを構築することに焦点を当てた多方面戦略の一環です。
この新しいバッテリ・マテリアルズ・パークでは、コバルト、ニッケル、およびマンガンの精製や、ブラックマスおよび廃棄バッテリのリサイクル、正極材の前駆体材料(pCAM)の製造などを行なう予定です。 この事業は、PlantPAx® 分散制御システム(DCS)、PowerFlex®ドライブテクノロジ、モータ制御、産業制御、ネットワークセキュリティおよびインフラ、エンジニアリングサービスなど、ロックウェル・オートメーションのサービスやテクノロジに基づいて構築される予定です。
レナータ氏は次のように説明します。「いったん稼動を開始すれば、私たちは一番最初から、サプライヤを通じてお客様のところまで当社の製品を追跡できるようになります。このすべてのデータを使用して、私たちは進歩を理解し、改善し、その成果を社会に提供できるようになります。」
サステナビリティと安全
そのようなデータや報告は鉱業や金属産業では不可欠であり、サステナビリティと安全の両方が不可欠になります。
レナータ氏は次のように述べています。「ESG領域の指標の追跡を可能にするだけでなく、最も重要なことである人員の保護のためにも、ロックウェル・オートメーションのような企業と協業することはとても重要です。オートメーションは危険領域から人員を遠ざけ、健康や安全に関係する露出を減らします。ESGは、非常に多くの物事に関係しますが、最終的には人が中心になるべきです。私たちが取り組んでいるすべての仕事は、人員を保護し、人々の人生をよりよくすることに関係しています。」
現在までに、エレクトラ社は新しいリサイクルプラントの試験段階を開始させ、今年中に商業運転を開始する予定です。また、2023年には北米初の硫酸コバルト精製プラントの試運転も計画しています。追加の精製所と生産は、2024年と2025年に段階的に開始していく予定です。