IT/OTのコンバージェンスにより、企業は生産性を新たな方法で測定して管理できるようになります。例えば、IoTによって提供される製造データは、意思決定力や機械性能を向上させます。オートメーションと情報の統合を通じて、自己認識型機器や協調ロボットといった生産性を高める新たな革新技術が実現しています。
最新化戦略の再考
新たな技術を採用し、生産性を長期的な目標として追求
最新化戦略とは、IT/OTのコンバージェンスや装置のアップグレードに留まりません。業務のあらゆる側面に対応するロードマップを作成すること、そしてビジネス変革といった未来の変化を見越し、必然的な技術の発展に向けた準備を整えることを意味します。
最新化によって企業が生産性を向上させる方法:
- 自動車メーカは、データシステムの自動化によりOEEおよび生産性を50%向上
- 食品飲料メーカは、サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)アプローチで、トラブルシューティングの時間を90%削減
- 石油&ガス会社は、リアルタイムの予測分析で潜在的な欠陥を特定し、ダウンタイムを最小化
- 製薬会社は、プロセスの一貫性を改善して生産を65%向上
当社も、自社製のコネクテッドエンタープライズ導入の一環として製造業務の最新化を実現しています。オートメーションと情報を接続型システムに統合し、最新のMESおよびEMIソフトウェアを駆使して数百ものアプリケーションの情報を一元的に収集しています。この新しいシステムの導入以来、生産性が向上しています。
導入事例
IT/OTのコンバージェンスの活用
組織が工場のシステムと企業のシステム間のギャップを解消できたならば、どうなるでしょうか。ビジネスに対する理解が深まり、ダウンタイムが低減し、生産性がかつては不可能であったレベルに到達します。どのようなことが実現可能かはすでに革新的な企業によって示されています。その方法をご覧ください。
統合オートメーションシステム
将来にも対応可能なスケーラブルな技術でプラントフロアと接続
IT/OTのコンバージェンスにより、工場のシステムと企業のシステム間だけでなく、個々のデバイス間のギャップも解消されます。この理由から、オートメーションおよび制御システムは、個々の製品の寄せ集めではなく、シームレスに統合されたデバイスで構築されています。
統合された効率的な産業用オートメーションシステムを構築するために設計された技術には次のものがあります。
- 統合制御システムは、リアルタイムの情報と複数の制御分野を1つのアーキテクチャにまとめて、生産性を向上させます。
- インテリジェントモータ制御装置は、的確な判断を促し、システム性能を高める情報にアクセスできるようにします。
- スマートデバイスは、コネクテッドエンタープライズに生データを提供し、運用を最適化できるようにします。
セキュアな単一ネットワークアーキテクチャ
生産性の高いコネクテッドエンタープライズに適したネットワーク
情報のシームレスな流れを実現するには、セキュアで信頼性の高いネットワークアーキテクチャが必要です。単一のネットワークアーキテクチャを標準イーサネットおよびIPに配備している組織では、適切なデータを適切な場所の適切な人員に適切なタイミングで届けることができます。こうしたアプローチにより、工場と企業全体の生産性が向上します。
IT/OTのコンバージェンスを計画するときに極めて重要な点は、付随するさまざまな複雑性を理解することです。当社では戦略的提携パートナと協力して、このプロセスの進行をお手伝いします。シスコ社との連携により、ネットワークアーキテクチャを収束させて簡略化し、文化的および技術的なギャップを解消するほか、従業員へのトレーニングも実施します。また、パンドウィット社との連携により、リスクの低減、運用パフォーマンスの改善、信頼性の向上、ネットワーク実装の簡略化を実現するためのガイダンスおよび構成済みソリューションを提供します。