産業用スマートデバイス
Allen-Bradleyのスマートデバイスは新たな効率性と総所有コストの削減を実現する、統合されたスケーラブルなソリューションです。
スマートデバイスは、製品の品質を高め、ダウンタイムを低減し、スマートマシンへの投資を将来にわたって保護することで、 スマートマニュファクチャリングを支援することができます。
スマートセーフティでよりスマートな機械と機器を使用可能に
安全と運用に関するデータを活用することで、安全面のコンプライアンスとパフォーマンスを大幅に向上させることができます。安全システムデータにアクセスして、それを意味のある情報に変換すると、機械の生産性を高め、ダウンタイムを最小限に抑えることにつながります。
従来の安全装置では、より多くの診断データを得るために複雑な配線ソリューションが必要でした。スマート・セーフティ・ソリューションを使用すると、より多くの診断データにアクセスして、配線システムを簡素化することができます。
統合型のスマート・セーフティ・ソリューションからは、機械や生産ラインのステータスを大局的に把握するために必要なすべてのデータを取得できます。
安全なオペレーションに対する課題
作業員の行動パターン
- オペレータが設計が不十分な安全システムを迂回する
- 手順の異常を把握していないシステム
- 標準的な運用手順が守られていない
労働人口の変化
- 世界的規模の大きな労働力のシフトに安全が及ぼす影響
- 外傷のリスクが高い定年が近いシニア作業員
- 経験の浅い若年層の作業員が負傷する傾向が高い
機械のダウンタイム
- ジャム(詰まり)、不適切な送り、調整、切換え、保守のためのダウンタイムが生じる
- ダウンタイムに関する情報がほとんど可視化されていない
- ダウンタイムの問題の状況情報(作業員の操作、機械の故障、シフトパターン)がない
- 問題を修正するための情報が限られている
法規制の遵守
- 業界標準への適合が難題になると思われる
- 承認された安全システムの文書化と報告が難題になると思われる
データ管理
- 古いデータ収集/報告方法に引き続き依存している
- 検査、コンプライアンスログ、インシデントレポート、トレーニング、およびその他のプロセスのために安全データが手作業で入力されることが多い
- データが保存されているシステムがプラントフロアのシステムに接続されていないことが多い
スマートセーフティの使用
リアルタイムデータへのアクセスとシームレスな接続機能を背景に、生産環境は変革を遂げています。エンドユーザはスマート機能を使用することにより、新たな効率向上を実現し、製品品質を高めるほか、操作の応答性を向上させることができます。スマートセーフティは、機械制御と安全制御の標準化に役立ちます。また、損失を及ぼすシステム停止が起こりにくいため、生産性と 収益性の向上にも貢献します。
スマート・セーフティ・ ソリューションのメリット
作業員の行動やコンプライアンスについての洞察を取得
安全情報をEHS管理システムに組込むことにより、ポリシーと操作手順の間の食い違いを1日単位で特定できます。
安全の向上
人と装置、現場をつなげると、リモートアクセスや作業の可視化、作業員の位置、モバイル デバイスを使用した情報配信など、作業員と環境面の安全を高める新しい機会が生まれます。
安全関連ダウンタイムの低減
安全システムのパフォーマンスと停止状況を可視化すると、システム停止の根本原因を特定するうえで役立ちます。また、安全データと生産データを組み合わせて、安全関連システム停止の発生頻度、持続期間、時刻、場所を把握することもできます。
法令順守の向上
今日、法令順守および報告目的で必要となる安全データは、時間がかかり、エラーの起こりやすい手作業の監査を通じて収集されている場合がほとんどです。HMIとコントローラに監査機能を統合することにより、監査プロセスを自動化および高速化して、手作業から解放された人員を優先度の高い他の業務に専念させるとともに、エラーが起こる確率を減らすことができます。
アプリケーションシナリオ1/5
スマートセーフティを使用したリモートトラブルシューティング
EtherNet/IPを介して安全装置のパフォーマンス情報を通信
予知保全ルーチンが履歴データをもとに確立
EtherNet/IPネットワークを使用して、各デバイスの稼動に関する標準データと安全データを収集可能
配線とシステムの複雑さを緩和
デバイスの稼動に関するタイムスタンプ付きデータのすべてがFactoryTalk Historian®で使用可能
アプリケーションシナリオ2/5
EtherNet/IP ネットワークを介した安全なアクセスの要求
ガード位置、ロックステータス、アクセス要求が標準的な未修正イーサネットを介して管理(Safety over EtherNet/IP)
アクセス要求の履歴データを使用してアプリケーションを調整可能
標準および安全制御のためのネットワークアーキテクチャを簡略化
Studio 5000®のアドオンプロファイル(AOP)によりセットアップとモニタを簡略化
ガードドアの位置とガードロックのステータスを個別に表示
アプリケーションシナリオ3/5
スマートセーフティの データに基づく機械の稼働時間
個別に識別されたアクセスポイントからの機械へのアクセス頻度をスマートセーフティで調べることが可能
スマートセーフティを使用して、各デバイスの稼動に関するデータを収集可能
配線とシステムの複雑さを緩和
スマートセーフティを既存の安全装置と併用可能
アクセス要求の履歴データを使用してアプリケーションを調整可能
アプリケーションシナリオ4/5
スマート・セーフティ・ソリューションを使用した予知保全
スマートセーフティでは、デバイスの使用状況や経過年数に基づいて予知保全手順を採用可能
スマートセーフティを使用して、各デバイスの稼動に関するデータを収集可能
配線とシステムの複雑さを緩和
スマートセーフティを既存の安全装置と併用可能
アクセス要求の履歴データを使用してアプリケーションを調整可能
アプリケーションシナリオ5/5
スマート・セーフティ・ソリューションによるダウンタイムの低減
スマート・セーフティ・ソリューションは警告および診断情報によって生産稼働時間の増加を支援
システムの複雑さの軽減により、保守の簡素化と変更の柔軟性を実現
問題を回避するために予防保全をスケジュール可能
個々の安全装置の履歴データをアプリケーションの調整に使用可能
安全要件を支える3本の柱
1本目の柱
適切な製品
ロックウェル・オートメーションは、最大の品揃えを誇る機械安全ソリューションのサプライヤであり、安全システムを構成する3つの要素をすべて提供しています。
安全要件を支える3本の柱
2本目の柱
適切な人員
ロックウェル・オートメーションはもちろん、機械安全の面で「認定システム インテグレータ」の認証を受けたパートナ各社からも、包括的な安全サービスおよびサポートをご利用いただけます。
TÜV Rheinland認証の機械安全トレーニング コース
業界標準のTÜV Rheinland認証取得に向けたスタッフ向けトレーニングの提供を支援し、安全要件と 法令順守について受講者が理解できるようにします。リスク・アセスメント・ サービス
ロックウェル・オートメーションのコンサルタントとパートナからなるグローバル・セーフティ・チームは、安全対策プロジェクトのあらゆる段階でエンドユーザ、インテグレータ、機械装置メーカ(OEM)にサポートを提供できます。安全規格に準拠することで怪我のリスクを低減し生産性を 向上させます。
トレーニングを受けたスタッフと パートナ
ロックウェル・オートメーションでは、お客様をサポートできるよう、TÜV Rheinlandの機械安全認証を受けることを従業員とパートナに対して義務付けています。適切なトレーニングを受けたスタッフとパートナの知識を ご活用ください。
オートメーションと 安全に関する知識
ロックウェル・オートメーションと提携すると、 安全 だけでなく、オートメーションと安全の両方を深く理解している専門家からのサポートと知識を利用できます。
安全要件を支える3本の柱
3本目の柱
適切なツール
安全規格への準拠をサポートし、負傷のリスクを軽減し、生産性 を向上させる幅広いツールが用意されています。
Safety Automation Builder
機械安全の設計と検証を簡素化し、時間とコストの節約に役立つ無料ソフトウェアです。RASWinリスク・アセスメント・ソフトウェアとの統合により、機能安全 ライフサイクルを一貫した、信頼性の高い、文書化された形で管理できます。SISTEMAの統合
SISTEMAツールは、(EN) ISO 13849-1に規定されている安全遂行レベル(PL)を達成するための計算を自動化します。データはSISTEMA計算ツールで使用できます。
• 設計段階でユーザを支援
• 包括的なロックウェル・オートメーションのデータベース
事前に組込まれた安全機能
機械安全は、安全機能のブロックを組み合わせることで開発できます。当社の事前に組込まれた安全機能には、(EN) ISO 13849-1に規定されているSISTEMA安全遂行レベルの計算機能が付属しています。
• 設計時間の短縮
• セットアップ、配線、構成、および検証情報を含む
• 完全な部品表
スマート・セーフティ・ソリューションを今すぐ導入
GuardLinkテクノロジを搭載したAllen‑Bradley®のGuardmaster®スマートセーフティ装置では、情報を提供するとともに高度な機能性と柔軟性を実現します。このテクノロジはこれ1つで安全強化と、機械とプラント全体の効率性向上をサポートします。
GuardLinkテクノロジ対応デバイスにより、GuardLink対応の接続タップによってのみアクセスできる、高度な機能および診断を利用できます。GuardLinkテクノロジには、以下のようなメリットがあります。
• トラブルシューティング作業の効率化に大きく貢献する、状況に沿ったリアルタイム診断機能とセンサによる健常性データ提供
• 自動デバイスリセット(ADR)
• ロックウェル・オートメーションのEtherNet/IP™アーキテクチャにシームレスに統合