今年に入ってから、明らかに変化がありました。必要に迫られて、買い物などの日常的な作業から、友人や家族との会話などの大切な時間まで、これまでは直接会って行なっていたことが、バーチャルな世界で行なわれることが多くなりました。このようなデジタルへの移行に必要な手段は以前から存在していましたが、変わったのは、そのような作業や交流がどのように行なわれるべきかというデフォルトの期待値です。
当然のことながら、この変化は職業生活のさまざまな側面にも浸透しています。対面式の会議がウェブ会議に、年に一度のイベントやワークショップは、今ではバーチャルセミナーになっています。旧態依然としたものが完全になくなったわけではありませんが、今では永久的な競争相手となっています。
このような新しい現実の中で、教育やトレーニングも変貌を遂げています。対面式の学習は、多くの場合、近い将来、実用的ではなくなり、かわりに、よりデジタル指向のスキル開発アプローチが必要となります。
このような変化は、数年前から徐々に起こっており、学習の柔軟性を高めつつコストを削減する方法として、eラーニングプラットフォームやビデオベースのコースの利用が増えてきています。この傾向は、世界的な状況が従業員のスキル向上の妨げにならないようにすることを企業が求めている現在の状況では加速しています。
適応して成功させる
ロックウェル・オートメーションでは、このような変化をトレーニングへの取り組み方で直接目にすることができます。私たちは長年にわたり、お客様がスタッフをスキルアップさせ、私たちが提供するソリューションから最大限の利益を得られるように、非常に実践的な対面式のトレーニングを提供してきました。
現在の状況にもかかわらず、対面式のトレーニングは依然として貴重であり、今後もロックウェル・オートメーションがお客様をサポートする方法の一部となるでしょう。しかし、EMEA (ヨーロッパ、中東、アフリカ)における制約や制限に適応し、今後数年間でますます重要な学習方法となるであろうバーチャルラーニングを取り入れることが重要です。
バーチャルラーニングの3つの特長
バーチャルラーニングの魅力は、その人気の高まりとともに、よりわかりやすくなってきています。スタッフが遠隔地で働くことが多く、ビデオ会議での対話や共同作業に慣れている現在、より多くの企業が開発ニーズを満たすためにバーチャルラーニングに注目しています。
お客様がロックウェル・オートメーションのバーチャルトレーニング機能に興味を持ち始めている理由、そしてお客様が自社のスタッフの育成にこのアプローチを検討すべき理由は、次の3つです。
1. 学習方法の柔軟性が向上
バーチャルトレーニングでは、地理的な制約を超えて、社員に学習の場を提供することができます。出張が制限されている現在、この方法は専門家の講師に簡単にアクセスでき、より安全なアプローチとなります。また、従業員が他の優先事項に合わせてセッションを行なうことで、混乱を避けることができます。
2. 効率的なスキル開発のためのアプローチ
従来の対面式のトレーニングでは、参加者が実際にワークステーションを操作して、当社のソリューションを実際に体験できるというメリットがありました。バーチャルの世界では、この重要な側面を失わないように注意しました。バーチャルの参加者は、実際のワークステーションに接続されたマシンにアクセスし、ライブカメラでその様子を確認しながら、理論と実践の両面から学習を進めることができます。また、オンライン/クラウドベースのリソースにもアクセスでき、セッション後に再訪して、組織独自のライブラリを構築することができます。
この方法は、トレーニングへの投資をより効率的に利用でき、トレーニングコストを削減でき、環境にも優しいという典型的なフィードバックを受けています。
3. スタッフのニーズに合わせて学習をカスタマイズ
学習やスキルアップの要件は、組織ごとに異なります。私たちは、必要なときに必要なだけのトレーニングを提供し、従業員の現在の専門知識レベルに合わせてカスタマイズします。また、バーチャルトレーニングは無限の可能性を秘めているため、従業員の近くで利用可能なコースのみを提供するという妥協をする必要はなく、コンテンツの適合性に基づいて従業員と学習コースをマッチさせることができます。