ライフサイクルサービスのテーマソングを選ぶとしたら、故ビル・ウィザースの「Lean on Me」になるに違いありません。この曲の歌詞に次のような部分があります。「You just call on me, brother, when you need a hand (ただ僕をよんでくれればいい、手を貸してほしい時には) / We all need somebody to lean on (みんな頼る誰かを必要としてる) / I just might have a problem that you'll understand (僕に何かあったら君にもわかるはず)」
従来のOTの障害に加えて、サイバーセキュリティ、デジタルトランスフォーメーション、人員不足などの課題がある場合、プラント運用のリーダ、エンジニア、メンテナンスチームにとって極めて重要なことは、パートナに頼れるようにしておくことです。ロックウェル・オートメーションのLifecycleIQ™サービスのような提携パートナシップでは、プラントや資産ライフサイクルのどの段階においても、専門知識がお客様に提供されます。前述の曲のように、お客様は電話をかけさえすれば(インスタントメッセージを送信するだけで)、ロックウェル・オートメーションに頼って豊富なリソースを利用し、ビジネス上の課題について支援を求めることができるのです。
ライフサイクルサービスについて簡単に説明すると、製造メーカはこれによって機械を最大限に活用し、より速く、スマートかつ俊敏に稼働できるように支援することです。言い換えれば、可能性の拡大を支援するということです。まだ納得できせんか? ここでは、適切なライフサイクルパートナと協力することで得られる、さらなる3つのメリットをご紹介します。
より多くの専門知識を参考にできる
ライフサイクルサービスの専門家は、技術とビジネスの専門知識、業界知識、ソリューションアプリケーションの経験を豊富に持つコンサルタントです。一般的な工場管理者やエンジニアはプラントの問題について精通していますが、複雑な状況に陥ったときには、ライフサイクルパートナがピンチヒッターを送ることができます。例えば、当社のLifecycleIQサービスチームは、運用のあらゆるステージにおいて総合的かつ徹底的なコンサルティングが可能です。ドライブシステムの導入、新しい稼働ラインの立上げ、プラントフロア資産の最適化、システム全体の最新化などで、提携パートナシップでは別の視点から問題を把握し、潜在的な障害を特定して成功への最適経路を判断できます。
また、パートナシップでは、ネットワーク、インフラ、サイバーセキュリティ体制など、IT/OTの収束についてアドバイスやガイダンスを行ない、製造のさまざまな分野と環境の課題やチャンスを把握することもできます。お客様のチームでは生産性を改善し、企業全体でデータと情報を安全に共有できるようになります。
実例をあげると、北米のある製紙工場では、ドライブシステムを最新化して陳腐化リスクを軽減する必要がありました。この製紙工場では、LifecycleIQサービスを利用して目標を見極め、リモートモニタとネットワークインフラの設計をプロジェクトに組み込んで、最終的にシステムパフォーマンス応答を30%改善しました。ライフサイクルチームと連携すると、ナレッジベースが拡大し、新しいソリューションと長年の経験を活用できるようになります。それもすべて電話するだけ、あるいはインスタントメッセージか電子メールを送るだけです。
迅速な単一アクセスポイント
地方自治体、ITパートナ、オートメーション請負業者のいずれと協力するにしろ、社外サポートは多くの製造メーカにとって異質なコンセプトではありません。実際にほとんどの企業では、特にスキル不足や陳腐化リスクに遭遇したり、運用が複雑になったりした場合に、何らかの形の社外サポートが必要になります。そこで相乗効果の拡大が続き、企業のビジネス環境がますます複雑化して相互に関連する状態になった時、ライフサイクルパートナシップは簡素化という形のフレッシュな空気を吹き込むことができます。提携パートナシップでは、1か所にアクセスすれば支援を受けて責任を果たすことができます。貴重な時間を使って支援やサポートの依頼先を探すかわりに、ライフサイクルパートナを呼べばそれがワンストップショップとして社外サポートを提供します。
またオートメーション資産だけではなく、プラントや生産環境のライフサイクル全体のために、適切なコラボレーションをリソースに持つべきです。さらに、工場全体では、複数のベンダーの複数の製品を使用していることがほとんどです。別のブランドや機械を取り扱うことになっても、適切なパートナの協力のもとに価値を提供すれば、どのような問題のソリューションも適切に見出すことができます。
さらにチームリソースを提供
ロックウェル・オートメーションのLifecycleIQサービスをご利用いただくと、サポートサービスを受けられるだけでなく、強力なロックウェル・オートメーションのPartnerNetwork™プログラムを通じて、幅広いパートナ企業のエコシステムへへの扉が開かれます。
LifecycleIQサービスチームに電話するだけで、お客様の要望は、技術、アプリケーション、マーケットアクセスの複数のパートナの間で調整が行なわれます。サービスチームと協力すると、これまでになかった新しい可能性とさまざまなソリューションを利用できるようになります。例えば、北米に拠点を置く世界的な包装機器メーカを考えてみましょう。この包装機器メーカには、最終顧客をサポートするためのリソースが他国にありませんでしたが、ロックウェル・オートメーションのようなライフサイクルチームとのコラボレーションにより、新しいコネクションを利用して販売を拡大できました。
頼りになる提携パートナシップ
製造メーカは、かつてないほどの課題に直面しています。頼りになるパートナがいると、専門知識を利用し、対外コミュニケーションを簡素化し、新しいコネクションへのドアを開くことができます。運用について強気でいられるかどうかに関係なく、効率と生産性を高めてソリューション主導にできるのは適切な提携パートナだけです。