Arrow Fabricated Tubing社はHVAC業界向けのろう付けアセンブリを含む、銅およびアルミニウム加工管製品の北米大手サプライヤであり、フランク・フリーマン氏は、同社の営業・事業計画・製造システムの担当シニアマネージャです。
統合データの必要性
卓越した設計品質への取り組みで知られるArrow社のお客様は、サプライヤの品質データに強い関心を寄せています。しかし、Arrow社がPlex Smart Manufacturing Platform™を初めて導入した2015年まで、データ収集はスプレッドシートや紙の集計表への手作業による記帳など、分散されていました。
フランク氏は次のように述べています。「お客様は私たちが持っているデータを気に入っていましたが、その統合を望んでいました。Plexは製造業が収集する生産データやその他の膨大なデータとともに品質データを統合できる唯一のシステムでした。」
Arrow社はPlexを使用して速やかにお客様のデータ要求に応えただけでなく、自社のオペレーションをさらに改善する機会を明確にすることもできました。
すべてのキー操作を履歴データに
フランクは次のように述べています。「Arrow社は現在人員不足に直面しています。自分がしていることが十分な効果を上げていることを確認する必要があります。Plexを使えば、キー操作ごとに履歴データを収集し、どこに労力とリソースを集中させるべきかがわかります。」
在庫管理の改善がその領域のひとつです。在庫の追跡がうまくできないことがArrow社の以前のプロセスで問題となっていました。Plexを使用することで、Arrow社は生産開始から完成品に至るまで、すべての在庫をバーコード化できるようになりました。
フランクは次のように説明します。「組織内の場所を移動するたびに材料をスキャンして管理しています。完成品カテゴリの在庫精度はそれほど良くありませんでしたが、今では定期的に98%を超え、99%近くの精度を達成しています。」
予測を向上させてお客様との関係を強化
注文と仕入れの予測が向上したことは、Plexを導入したもうひとつの成果です。Arrow社のお客様の中には強固なシステムを持っているところもありますが、大半はそうではありませんでした。
フランク氏は次のように述べています。「PlexのDemandCaster (サプライ・チェーン・プランニング)で、収集した履歴を使って特定の品目の将来予測を作成することができました。お客様が予測を提供してくれなかった品目の予測ができたのです。長期的な計画を確認し、原材料の流れを計画できたことは、私たちにとって非常に重要なことでした。」
さらに、お客様と予測を共有できるようになったことで、Arrow社はお客様との関係を強化できるようになりました。
フランク氏は次のように述べています。「お客様との間で起きていることについて、お客様とデータを共有できるので助かります。お客様のために適切な処理をしていることを示すことができるのです。成功を継続することが難しい昨今、お客様は特にこの点を評価しています。お客様のことを重視していることがお客様に伝わっていればそれは大きな違いを生み出します。」
成功の鍵となるリーダシップのビジョン
Arrow社がPlexで成功するためには、リーダシップのビジョンと振り返りが欠かせません。
フランク氏は次のように振り返っています。「このソリューションを開発するための適切なパートナを探そうと、多くの時間を費やしてきました。その後、導入プロセスを開発する際に、自分自身について知るためにかなりの時間を費やしました。何が最善のソリューションなのか、そして今後どのようなビジネスを目指すのかを見極めようとしたのです。」
公開 2022/10/25