生産量の増加と製品品質の改善
そのかわりに、インターステイツ社とカントリーメイド社はデジタルトランスフォーメーションのソリューションを実装しました。そのソリューションには、ロックウェル・オートメーションのPlantPAx®分散制御システム、FactoryTalk® Batch、およびFactoryTalk® Historianソフトウェア製品が含まれていました。
「私たちは同じミキサーをそのまま使い、従業員を増員することなく第2のラインを追加することができました」と、レイ氏は指摘しています。同氏は、生産の自動化によって「ミキシング時間が約23%短縮されると見積もり、それによって同じミキサーで追加ラインに材料を供給できました。私たちはラインへの供給も14%増やし、生産高が2倍になりました。」
それに加えて、新しいシステムは生産品質を左右する貴重なデータに対する可視性を提供しました。例えば、ディル(ハーブの一種)や小麦粉などの材料を使用する場合、施設内と外気の温度が質感や均一性に影響します。
「レポート機能のいくつかを使用すれば、温度が製品にどれほど影響するかを確認することができました」と、レイ氏は述べています。このプロジェクトの最初の実施以降、このベーカリー製造メーカは、さらに多くの材料の供給を自動化し、それによって温度変化の影響を設定管理できるようになりました。
ERPの統合で利益がさらに増加
インターステイツ社はまた、新しい生産システムもカントリーメイド社のERPシステムに統合しました。今では、「販売業者が注文を入れると、ERPシステムがその注文をバッチリストに追加するので、オペレータが作業に入る時には、必要なすべてのセットアップが既に完了しています」と、レイ氏は述べています。「オペレータはスタートボタンを押すだけです。」
この統合されたシステムは、原材料の使用量も追跡し、必要な時に新しく仕入れる量を自動的に発注します。
レイ氏は、カントリーメイド社のことを「非常に前向きな考え方の」製造メーカと評しています。「テストやソフトウェア・ベータ・リリースでも協力し、最近、Plant Pax 5.0のアップグレードを完了しました。」