お客様へのご提案
世界的に容赦なく高まる電力需要。この需要に対処するため、再生可能エネルギーの役割が大きく評価されています。最近のIEA World Energy Outlookでもこのことが取り上げられました。
IEA World Energy Outlookによると、世界の増加発電量のうち再生可能エネルギーが占める割合は、2035年までに半分近くになると予想されています。その45%は風力と太陽光によるものだそうです。
現在、再生可能エネルギーは世界の電力供給量全体の3分の1強を占めています。今後数年以内には天然ガスを退け、2035年には発電の主要燃料である石炭に追いつきそうな勢いです。
電力需要が一番高まっているのは、中国やインド、中東といった新興経済国で、世界のエネルギー消費増加分の3分の1を占めます。再生可能エネルギー源による発電量が最も高いのは中国で、欧州連合と米国、日本の発電量を合わせた量を上回ります。
水力発電に次ぐ中国の第2の再生可能エネルギー源は風力です。風力は排出ガスゼロで、風力発電の自動化市場は今後5年以内にさらに30~50%増加すると予想されています。
中国の風力タービン生産の最大手、山東省長興風力発電技術有限公司は、最新式850kW風力タービンの生産開始にあたり、ロックウェル・オートメーションのIntegrated Architecture (統合アーキテクチャ)を導入しました。その結果、850kWタービン全58基を統合、同期制御が実現しました。タービンを同時に制御できるようになり、運用が著しく効率化されプロジェクトの効率性も飛躍的に向上しました。
同社のプラットフォームはオープンプラットフォームであるため、政府の調達規制を満たしながらも、革新的なタービンコンポーネントを社内開発することが可能です(中国市場で風力発電の開発が進むことになります)。
一方、インドでは、ローレン・エンジニアズ&コンストラクターズ社(エンジニアリング、資材調達、建設を手がける米国企業)とジョティ・パワー・ストラクチャーズ社(インドの送電、配電施設建設会社)の共同事業であるローレン・ジョティ社の依頼を受けて、ロックウェル・オートメーションはPlantPAxベースの発電所向け分散制御システム(DCS)ソリューションを開発し、これに太陽光フィールド・ローカル・コントローラ・パネルを搭載してラージャスターン州にあるゴダワリ・グリーン・エナジー社に提供しました。
この50メガワット集中型グリーンフィールド太陽光発電所は、実用規模で稼働されたインド初の太陽光発電所の1つで、ジャワハルラル・ネール国家太陽光ミッション(2020年までにインドの太陽光発電を2万メガワットにまで増加させることを企業に奨励するインド政府のイニシアチブ)が契機となり建設されました。
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公開 2014/07/11